麗しのヴァンパイア
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第二百二十三話
第二百二十三話 赤音の目
春奈から眼鏡やコンタクトレンズの話を聞いてからだった、赤音は自宅に帰って自分の使い魔達にこう言った。
「私目についてはね」
「いいですからね」
「だからですね」
「眼鏡とかかけることはね」
ジップとハリーに話した。
「ちょっとね」
「考えられないですね」
「ご主人については」
「ええ、悪くならない様にもしてるし」
注意してである。
「そうしてるしね」
「だからですね」
「この度のお話は」
「春奈ちゃんは色々考えたらしいけれど」
それでもというのだ。
「これといってね」
「お考えにはですね」
「入っておられないですね」
「私の中にはね、眼鏡かけても」
それでもというのだ。
「別にね」
「左様ですね」
「これといって」
「想像出来ないわ」
そうだというのだ。
「コンタクトだと余計によ」
「ファッションではどうですか?」
ジップが聞いてきた。
「その場合は」
「それもね」
「ないですか」
「サングラスとかよね」
「はい、そうしたものは」
「別にね」
これといってという返事だった。
「かける姿想像出来ないわ」
「そぷなのですか」
「別にね」
「ですがサングラスはかける人も多いです」
今度はハリーが言ってきた。
「ですからご主人も」
「ううん、ファッションで」
「どうでしょうか」
「それもね」
「これといって」
「興味ないわ」
こう言うのだった、兎角赤音は自分が眼鏡やコンタクトの類を使うという様なことは全く考えつかなかった。
第二百二十三話 完
2020・1・6
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