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麗しのヴァンパイア

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第二百二十二話

             第二百二十二話  赤音が見ても
 赤音は春奈から彼女の眼鏡のことを塾で彼女自身から聞いた、すると彼女にすぐにこう言ったのだった。
「それでいいんじゃない?」
「赤音ちゃんもそう思うのね」
「だってね、目のことじゃない」
 赤音は春奈に落ち着いた声で話した。
「やっぱり目って大事よね」
「それはね」
「そして自分のことだし」
 自分の目のことだからだというのだ。
「だからね」
「大事にしてなのね」
「というか自分が一番気をつけないと」
「駄目なのね」
「春奈ちゃんがそう思うならね」
 自分の目を大事にしたいから眼鏡のままでいきたいというならというのだ。
「それでね」
「やっていけばいいのね」
「私はそう思うわ」
「そうなのね」
「それに眼鏡いつもかけてないでしょ」
「寝る時とかお風呂の時はね」 
 そうした時はとだ、春奈は答えた。
「やっぱりね」
「それだったらね」
 それならとういうのだ。
「もうね」
「眼鏡のままでいいのね」
「そう、そして」
 そのうえでというのだ。
「このままでね」
「これからもやっていくのね」
「何か手術もあるらしいけれど」
 春奈はレーシックの話もした。
「それもね」
「しないのね」
「目にメス入れるのとかは」
 手術んそれからだ、春奈はイメージして話した。
「怖いし」
「そっちもなのね」
「したくないの」
「そうなのね」
「もう眼鏡のままでね」
 それでというのだ。
「いいわ」
「ずっとそれでいいのね」
「ええ、いいわ」
 こう言ってだ、そうしてだった。
 春奈は眼鏡のままでいた、赤音はそんな春奈の言葉をよしとした。そうしてそのうえで春奈と共に笑顔でいるのだった。


第二百二十二話   完


                  2019・12・29 
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