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八条学園騒動記

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第五百五十三話 カトリの髪の毛その十三

「主流じゃなかったよ」
「そうなのね」
「それで古代エジプト人もね」
「黒人じゃなくて」
「セムとかハムとか」
「教科書に出てきた」
「そうした人達だったんだよ」
 民族、そして人種的にはそうだったというのだ。
「白人と言えば白人かな」
「セム語族とかハム語族とかは」
「まあやっぱり混血していただろうね」
「アジア系と」
「うん、けれど純血でも」
 ここではアジア系と混血していないという意味だ。
「やっぱりね」
「日差しが強いところに代々いるから」
「それでね」
 その為にというのだ。
「色素が強くなって」
「髪の毛は黒くて」
「目もね」
「黒くなるのね」
「それでお肌も」
「白くなくて」
「日焼けした感じになるんだ」
 こうティンに話した。
「どうしてもね」
「そうなのね」
「うん、ただ連合ではね」
「混血の結果ね」
「色々な髪の毛の色があるね」
「メソポタミアみたいな日差しもね」
「もう関係ないしね」
 これは技術の進歩も大きい。
「お部屋の中でお仕事したりね」
「お勉強したりね」
「そうするしね」
「だからよね」
「強い日差しを代々受けるとか」
 そうしたことはというのだ。
「それも常に」
「そうしたことがなくなったから」
「色素もそれぞれでね」
「髪の毛や目の色も」
「そう、お肌の色も」 
 こちらもというのだ。
「遺伝で受け継がれて」
「それぞれなのね」
「だからカトリの髪の毛もね」
「奇麗な金髪は」
「それはね」
 まさにというのだ。
「遺伝だよ、そしてね」
「後はお手入れね」
「それによるものだね」
「そこを聞きたいのよ」
 その手入れのことをというのだ。
「要するに」
「そういうことだね」
「ええ、本当にね」
「じゃあカトリにお話しておくよ」
「お願いするわ、それとね」
「それと?」
「私ってアジア系の色強いわね」
 ここでティンはこんなことも言った。
「お肌見たら」
「うん、僕達の家はね」
「そうよね」
「明らかにアジア系のお肌だよ」
「色がね」
「そうだよ、あとね」
「あと?」
「連合は混血して各人種の長所が重なったから」
 ピーターは連合でよく言われるいる混血のよいところの話をした。 
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