八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第二百六十一話 打ち上げの時にその十二
「お吉さんは可哀想過ぎるね」
「そうとしか言えないね」
「うん、ただ美人だったんだよね」
「そう言われてるよ、写真も残ってるけれど」
「その写真本物だよね」
「多分ね」
このことについて確かなことは言えなかった、そう聞かれると。
「そう思うけれど」
「そうなんだ」
「まあ幕末の写真ってわからないけれど」
その実のところはだ。
「龍馬さんの写真は有名だけれどね」
「あの人は本物だよね」
「立っている写真だね」
「そうそう、着物姿でね」
「あの写真は本物だよ」
こう言って間違いないとのことだ。
「あの人先進的だったしね」
「写真も残ってるんだね」
「それではっきり言えるんだ」
「西郷さんはなかったけれど」
「あの人写真嫌いだったからね」
「あれかな、写真撮られたら魂抜かれるとか」
「そう思ってたらしいから」
このことは本当のことらしい。
「だから明治帝のご真影もね」
「ないんだね」
「あることはあるけれど」
この方のお写真即ちご真影はだ。
「それでもね」
「少ないんだ」
「残っている写真は少ないよ」
「そうなんだね」
「晩年は太っておられたらしいけれど」
そして糖尿病になられていたらしい。
「それでも結構きりっとしてるよ」
「昭和帝みたいな」
「お顔立ちは違うよ」
「明治帝はお祖父さんだよね」
「昭和帝から見ればね」
「そうだよね」
「けれどあまりね」
明治帝のご真影や肖像画と昭和帝のご真影や残されている動画を見比べるとだ。
「似ていないんだ」
「そうなんだね」
「それに明治帝はお酒がお好きだったけれど」
清酒を好まれたという。
「昭和帝は飲まれなかったんだ」
「確かお酒に弱かったんだよね」
「下戸であられたらしいから」
はっきり言うと飲まれることが出来なかったのだ。
「だからね」
「それでだよね」
「だからね」
「お祖父さんでもだね」
「明治帝とあまり似ていないね」」
「そうなんだね」
「どちらかというとお父上のね」
こちらの方はというと。
「大正帝の方に似ていたかもね」
「大正帝って影薄いね」
「どうしてもね」
そして色々言われている方でもある。
「明治帝と昭和帝が有名だから」
「どうしてもだね」
「あの方は影が薄いけれど」
「昭和帝に似ているのは」
「大正帝の方かもね」
お父上であるこの方の方だと思う。
「随分子煩悩な方だったそうだし」
「じゃあ昭和帝も」
「弟君の方々もね」
宮様の方々もだ、三人おられた。
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