八条学園騒動記
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第五百五十二話 エンディングを観つつその九
「皆が暮らしていけなくなるから」
「厳しくしていたのね」
「そうだったのよ」
「そうした理由があったのね」
「だから一神教だし」
この宗教の形態もユダヤ教からはじまったと言う説が有力だ。
「色々と厳しいのよ」
「当時のヘブライだとそうしないと駄目だったから」
「そうした教えになったのよ」
「徹底的に禁欲的なのね」
「それが今も教えとして残っているから」
銀河の時代になってもというのだ。
「それでなのよ」
「イスラエルはああなのね」
「何でも厳しいのよ」
「そういうことね」
「けれど」
ベスはここで首を傾げさせて言った。
「チーズバーバーを食べていけないことは」
「親子関係ね」
メグが応えた。
「それが駄目というのことは」
「わからないわ」
「そうね、確かに」
「日本だと親子丼もよね」
「駄目よ」
「文字通り親子だし」
それ故にというのだ。
「もうね」
「完全にアウトね」
「チーズバーガーだけじゃなくて」
「そちらも駄目よ」
「厳しいわね、本当に」
「どうして駄目かは私は知らないわ」
「それ私もよ」
今の話を出してきたジョーも言ってきた。
「何で親子関係食べたら駄目なのか」
「わからないわよね」
「どうしてもね、鱗のないお魚も駄目だし」
「鰻駄目ね」
「これ私が駄目よ」
ジョーは難しい顔になって述べた。
「むしろね」
「ジョー鰻好きだからね」
「そう、だからね」
その為にというのだ。
「鰻食べられないから」
「もう駄目ね」
「イスラムもそうしたお魚本当は駄目っぽいけれど」
「連合だと何だかんだで豚肉も食べるし」
「アッラーに謝ってからね」
本当は駄目だがこうすればいいとされているのだ、少なくとも連合ではそうなっていて食べている。
「食べてるけれど」
「これがユダヤ教だと」
「絶対に駄目だから」
「ジョーの方から駄目ね」
「しかも罰則あるから」
ユダヤ教、ひいてはこの時代のイスラエルではだ。
「余計に駄目だし」
「鰻食べて有罪って」
それはとだ、エイミーもどうかという顔で述べた。
「無茶苦茶でしょ」
「だってユダヤ教の教えが法律だからね」
「それでなのね」
「あそこじゃ普通なのよ」
「戒律に違反しているもの食べたら犯罪なのね」
「それで偶像崇拝は死刑よ」
「アロンのお話みたいね」
聖書のその話そのままだとだ、エイミーは述べた。
「それじゃあ」
「そうね、そしてそれがね」
「あそこなのね」
「そう、イスラエルなのよ」
「だからゲームも厳しいのね」
「製作するにあたって規制だらけみたいだし」
「ユダヤ教に反したらアウトなのね」
エイミーもそこはわかった。
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