八条学園騒動記
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第五百五十二話 エンディングを観つつその七
「そうなるわね」
「それがね」
「それじゃあイスラムのゲームも」
「イスラム教が題材でもね」
「色々おおらかなのね」
「だってコーランだと」
ジョーが楽しくて一気に読んだその聖典はというのだ。
「アッラー滅茶苦茶寛容だから」
「それでよね」
「そう、それでね」
その為にというのだ。
「ゲームもね」
「おおらかなのね」
「コーランは多少やらかしても」
それでもというのだ。
「モーゼ人殴り殺してるけれど」
「そんなことしてるの」
「ムスリムを守る為にね」
「何か水滸伝みたいね」
「そうね、そんなことしてもね」
例えムスリムつまり信仰を守る為にでも殺人は殺人だ、だがそうしたことを行ってもというのである。
「許されるし」
「中国の武侠小説みたいね」
ベスはジョーの話を聞いて言った。
「聖書だとそこから」
「とんでもない神罰下るわね」
「そうなりかねないのに」
「コーランだとよくてね」
「本当に多少のことはいいのね」
「偶像崇拝とかしない限りは」
イスラムでは絶対のタブーである。
「いいのよ」
「そうなのね」
「けれどユダヤ教は滅茶苦茶厳しいから」
「ゲームでもなのね」
「もうね」
イスラエルのゲームはというのだ。
「鬼みたいにね」
「難しいゲームがあるのね」
「本当に旧約聖書みたいに」
その感じでというのだ。
「厳しいの」
「そうなのね」
「だから偏屈な鬼ゲーといったら」
「イスラエルなのね」
「この国が産地であることが多いの」
「そういうことね」
「国民性が出たと言うべき?」
エイミーもここでこう言った。
「ゲームに」
「そうでしょうね」
「頑固それで偏屈で」
「滅茶苦茶難しいね」
「そうしたゲームが多くて」
「そうしたゲームを出すメーカーや同人の人もね」
どうしてもというのだ。
「多いみたいよ」
「そうなのね」
「それでその難しさたるや」
「このゲームのレベルなのね」
「しかもストイックで」
これもイスラエルの国民性だ、連合は享楽的と言われるがこの国だけはその傾向が極めて強いのだ。
「エンディングもね」
「こんな風じゃないの」
「豪華じゃないのね」
「何か豪華な結末は」
それはとだ、ジョーは妹達に話した。
「よくないって考えがあるらしくて」
「そこでもユダヤ教?」
「それが出るの」
「そうかもね、あと改造コードも」
これもというのだ。
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