八条学園騒動記
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第五百五十二話 エンディングを観つつその四
「あんまりにもそうだと」
「世の中鬼みたいなゲーマーがいるって聞いたけれど」
「メグお姉ちゃんもそうで」
「これは凄いわね」
「歯ごたえがないとか」
「無敵モードがないと、とか」
それこそというのだ。
そうしたことを話しながら真エンディングの豪華版を観ていくが今度はジョーがこんなことを言った。
「見ごたえはあるわね」
「そうね、もうね」
「苦労のしがいがあるっていうか」
ベスとエイミーもジョーに応えた。
「これだけのものなら」
「それならね」
「けれど」
それでもとだ、また言うジョーだった。
「無敵モードがちゃんとあって」
「それで出来るならね」
「親切って言えるわね」
「まあ究極に不親切なゲームを作るメーカーは」
「あるけれどね」
「あえてね」
「そんなサディスティックなメーカーも」
それこそというだ、ベスもエイミーも話した。
「連合広いから」
「四兆も人がいる国だし」
「持ってる星系も滅茶苦茶多くて」
「銀河系の大半だから」
「同人ゲームもあるし」
「そうしたお国柄だから」
それ故にというのだ。
「中にはね」
「そうしたメーカーや同人の人もいるのよね」
「噂だと」
ジョーは真剣な顔で話した。
「イスラエルの」
「出たわね、連合の裏番」
「ゲームでも有名な国だけれど」
「中にはそんなメーカーもあるのね」
「あの国ならではね」
「そう、あの国ってお国柄か」
ジョーもそのイスラエルの話をした。
「偏屈なゲーム多くて」
「それを制作してるメーカーさんもそうで」
「同人の人もなのね」
「そうした人多くて」
「偏屈なのね」
「そうみたいでね」
その為にというのだ。
「あそこは結構そうしたゲームが多いみたいよ」
「もう変に難しい」
「そうしたゲームが多いのね」
「そう、しかも法律で決められていて」
イスラエルの法律である、確かに連合では中央政府が定めた法律は各国の法律より上であるが各国の法律も力が強いのだ。
「ユダヤ教に反することは駄目なのよ」
「それうちのクラスの娘も言ってるわ」
エイミーはアンのことを出して応えた。
「イスラエル人の娘が」
「ユダヤ教が絶対よね」
「イスラエルの法律ってユダヤ教に基づいていて」
「今だに同性愛は駄目よね」
「それは刑務所に送られてね」
実刑判決まで受けるのだ。
「それでね」
「そのうえでよね」
「そう、そしてね」
そのうえでというのだ。
「チーズバーガーも食べられないし」
「売ってないのよね」
「そうみたいよ、イスラエルでもハンバーガーは食べるけれど」
それでもなのだ。
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