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八条学園騒動記

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第五百五十二話 エンディングを観つつその三

「それは」
「真エンドからさらに」
「豪華版とか」
「ちょっとね」
「それは嬉しいにしても」
 真エンディグに豪華版まであることはというのだ。
「けれどね」
「それでもよね」
「流石にね」
 どうにもと言うのだった。
「それはノーダメージでとか」
「鬼みたいな要求よね」
「せめてラスボスをノーダメージで倒すとか」
「それ位ならいいけれど」
「幾ら何でもね」
「最初から最後までっていうのは」
「だからね」
 それでとだ、メグも妹達に話した。
「このゲームは色々ね」
「言われてるのね」
「難しいとか」
「そう、ただね」
 ここでこうも言ったメグだった。
「改造コードもあるから」
「それで無敵モードになれば」
「そっちも観られるのね」
「ええ、あと裏技のコマンド入力でも」
「無敵になれるの」
「そうなのね」
「ええ、それでその無敵モードもね」
 こちらのこともというのだ。
「ちゃんとサイトに出てる筈よ」
「あっ、確かに」
 ジョーはここでまた自分のスマートフォンからサイトを観ると実際にあった、ただし裏技のところでだった。
 そこに書いてあるコマンドを見てだ、姉に話した。
「あるわ」
「それを使ったらね」
「最高レベルの難易度でもね」
「それでもなのね」
「ノーダメージでね」
 これでというのだ。
「出来るわ」
「それでこの豪華版も観られるのね」
「そうよ、その辺りはね」
「親切設定ね」
「ええ、ただね」
「ただ?」
「私無敵コマンドは」
 これはともだ、メグは話した。
「使わないのよね」
「そうなの」
「何かそれ使ったら歯ごたえないから」
「私その言葉生まれてはじめて聞いたわ」
 エイミーはメグの今の言葉に魚が死んだ目になって述べた、もうその目にあるものは完全な呆れであった。
「このレベルのゲームで」
「どんなゲームでもね」
「そう言うの」
「それで実際にね」
「無敵モードはなのね」
「使わないの」
 そうしているというのだ。
「本当に歯ごたえがないから」
「あの、鬼みたいに難しいゲームは」
 それはとだ、エイミーはまた言った。
「もうね」
「エイミーは無敵モード使うの」
「だって全然進めなくて」
 あまりもの難易度に全く先に勧めないでだ。
「ストレス溜まるから」
「そうしたゲームあるの」
「あるわよ」
 まさにとだ、また言うエイミーだった。
「世の中には」
「そうだったの」
「メグお姉ちゃんが知らないだけで」
「というか上手だと」
 それならとだ、ベスもメグに話した。
「気付かないことよね」
「本当にそうよね」
 エイミーはまたベスに応えた。 
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