八条学園騒動記

「ノーコンテニューで最高レベルをクリアしたら観られるけれど」
「そこにさらになのね」
「ノーダメージだとね」
　今メグがした様にというのだ。
「このエンディングになるの」
「真エンドとどう違うの？」
「画像とかがさらに質がいいの」
「だから豪華版なの」
「音楽もね」
　こちらもというのだ。
「特別仕様になるの」
「豪華版専用の」
「そうなるの」
「そうなのね」
「だから私も観て」
　それでというのだ。
「感動しているわ」
「凄いわね」
「ええ、ただね」
「ただ？」
「改造コード使っても出来るわよ」
　こちらをゲームに使用してもというのだ。
「このゲームの改造コードに無敵モードあるから」
「それを使ってなのね」
「そう、ゲームをプレイして」
　そのうえでというのだ。
「クリアしてもね」
「このエンディング観られるのね」
「そうなの」
　実際にというのだ。
「それが出来るから」
「そうなのね」
「大抵の人は多分ね」
「改造コード使ってなの」
「観てるわ」
　そうしているというのだ。
「クリアしてね」
「つまりあれね」
　ベスは長姉の話を聞いてこう言った、その顔は穏やかなものであったが頭の中では真剣に考えている。
「改造コードを使わないとね」
「普通は出来ないことね」
「そうだと思うわ」
「それこそ完璧にハメて」
　それでとだ、エイミーは三姉に応えた。
「最後までいかないと駄目だから」
「だからね」
「改造コードを使わないと」
「出来ないゲームね」
「そうなのね」
「要するにね」
「じゃあメグお姉ちゃんは」
　エイミーはメグを見つつベスに話した。
「正真正銘の」
「やっぱり天才よ」
「そうよね」
「だってこのゲーム本当にね」
「難しくて」
「そんなのだから」
　それでというのだ。
「改造コードでもね」
「使わないとクリア出来ない」
「まあどのゲームでもノーダメージはね」
　それで最後まで進むことはというのだ。
「滅茶苦茶難しいけれど」
「というかね」
　ジョーはこれまた腕を組みどうかという顔で述べた。
「最高レベルでノーコンテニュー自体がね」
「どのゲームでもよね」
「大抵難しいわよ」
　こうベスに話した。
「本当に」
「そうよね」
「そこにね」
　プラスアルファでとだ、ジョーは自分の言葉の中にこの言葉も含ませてそのうえでさらに言うのだった。
「ノーダメージとか」
「普通はね」
「しないわよね」
「そうよね」　
　ベスはジョーの言葉に頷いた。