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八条学園騒動記

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第五百五十二話 エンディングを観つつその一

               エンディングを観つつ
 メグは遂にラスボスを倒した、最後の最後までノーダメージだった。だがラスボスを倒してもだった。
 四人共ゲーム画面から離れない、まずはエイミーが言った。
「後はね」
「エンディングね」
 ジョーが応えた。
「それね」
「やっぱりエンディングまで観ないとね」
「ゲームじゃないわよね」
「そうよね、ただね」
「ただ?」
「ゲームによっては」
 どうかとだ、エイミーはジョーに話した。
「折角クリアしてもね」
「ああ、つまらないエンディングね」
「エンドで終わりか」
 この文字だけでというのだ。
「それか続くとか出て」
「それで終わりとか」
「そんなにあるから」
 だからだというのだ。
「そうした時はがっかりするわね」
「それはね」
 ジョーも応えた。
「私もね」
「やっぱりそうよね」
「終わりよければ全てよしでしょ」
「まさにそうよね」
「だからエンディングが悪いと」
 その場合はというと。
「それだけで駄作にもね」
「なるわね」
「本当にね」
「どれだけエンディングが大事か」
「そういうことよね」
「逆にゲーム自体はそこそこでも」
 ベスも会話に入ってきた。
「エンディングがいいと」
「それだけでね」
「よく思えるのよね」
「そうよね、本当にね」
「終わりよければ全てよし」
「そうよね」
「そうよ、そしてこのゲームは」
 どうかとだ、メグも話に入ってきた。両手はまだコントローラーを持っている。
「エンディングもね」
「そうそう、いいのよね」
 ジョーはメグに微笑んで応えた。
「これが」
「だから今からね」
「楽しみよね」
「はじまったわ」
 ベスが画面を観て言った。
「エンディングがね」
「うわ、いい画面ね」
 ジョーはそのエンディングの映像を観て言った。
「力入ってるわね」
「そうね」
 ベスも観つつ応えた。
「本気も本気でね」
「本気の中のね」 
「本気ね」
「そんな画面ね、しかも」
 ジョーはそのエンディングを観つつ述べた。
「ハッピーエンドね」
「ええ、何もかもがいい」
「大団円ね」
「こうした終わり方だと」
 それこそというのだ。
「問題なくね」
「観られるし」
「観て楽しいわね」
「そうよね」
「これは真エンドの中の豪華版なの」
 メグも画面を観つつ話した。
「実はね」
「真エンドの?」
「そうなの」
 メグはエイミーに対して答えた。 
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