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八条学園騒動記

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第五百五十一話 ノーダメージクリアその一

               ノーダメージクリア
 メグは最終ステージもまるで無人の野を進むが如きであった、エイミーはそのプレイを観て次姉と三姉に言った。
「呂布かランスロットか」
「その域っていうのね」
「今のお姉ちゃんのプレイは」
「二人共タイプは全然違うけれどね」
 呂布とランスロットではというのだ。
「強さはね」
「まあね」
 ここでだ、ジョーが答えた。
「二人共滅茶苦茶強いわね」
「そうよね」
「呂布は裏切りでランスロットは不倫だけれど」
「まあランスロットは誠実よね」
「それでも不倫していたことはね」
 この罪はあるとだ、ジョーはエイミーに話した。
「作中ではね」
「実際にだから」
「私も言ったけれど」
「誠実で真面目ではあるわよね」
「ええ、ただね」
「ただ?」
「呂布と比べたら」
 ランスロットはというのだ。
「誠実ね」
「呂布は裏切りばかりだから」
「不思議と恰好いいけれど」
「確かにタイプは全然違うわね」
「ええ、それでメグお姉ちゃんのプレイ観てると」
 無敵としか言い様のないそれをというのだ。
「もうね」
「呂布かランスロットね」
「西部劇だとワイアット=アープ?」 
 エイミーは今度はこの人物の名前を出した。
「強さは」
「あの人強かったの」
「銃の腕は百発百中でしょ」
 エイミーはベスに答えた。
「そうでしょ」
「だからなのね」
「ゲームや小説の主人公になっていて」
 この時代ではそうした作品もあるのだ。
「ならず者達を撃ちまくってね」
「倒していくのね」
「弾丸の装填も速くて」 
 それでというのだ。
「強いから」
「そう言うのね」
「それか沖田総司か」
 エイミーは今度は彼の名を出した。
「新選組の」
「その人も強かったわね」
「新選組の中でもね」
 ジョーとベスは今度は二人で話した。
「最強だったとかね」
「言われてるわね」
「そうした無敵の強さをね」 
 エイミーはその姉達に話した。
「感じるわ」
「お姉ちゃんのプレイには」
「そこまでなのね」
「それでね」
「それで?」
「それでっていうと」
「お姉ちゃんなら」
 それならともだ、エイミーは二人の姉達に話した。
「本当にこれで食べていけるわよね」
「ええ、ゲーマーとしてね」
「間違いなくね」
「大会に出てね」
「ゲーム実況でもね」
「ゲーム実況って」
 このジャンルの動画についてもだった、エイミーは話した。 
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