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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第二百五十八話 キャンプファイアーその三

「あの人の誇りだったんだ」
「マッカーサーという名前がですね」
「英語だとMacartherになるんだよね」
「マックアーサーですね」
 千歳さんはここではこう発音した。
「正しく発音すると」
「あっちの言葉でアーサー家の息子という意味で」
「まさにケルト系の名前ですね」
「そうなんだよね、それでそのケルトは」
 僕はここで話を戻した。
「昔の人で、古代とかは」
「あっ、古代になりますと」
 千歳さんもここで考える顔になって言った。
「カボチャは」
「あれはアメリカ大陸のものだから」
「古代ケルトにはなかったですね」
「そうなんだよね、ケルト神話の頃とか」
 この時はだ。
「カボチャはないよ」
「絶対に、ですね」
「そうなんだよね」
「そう考えますとカボチャは」
「ちょっとね」 
 ケルトのお祭りとするとだ。
「どうもね」
「違いますね」
「うん、そこがね」
 どうにもだ。
「気になるけれど」
「そうですよね」
「ハロウィンっていうとカボチャだけれど」
「その象徴ですよね」
「それでもね」
「ハロウィンがはじまったのは何時からかですが」
「その辺り僕は知らないけれど」
 それでもだ。
「ケルトっていうと古代とか神話のイメージが強いから」
「その頃にカボチャはイギリス等に入っていないので」
「どうもね」
「そこが気になりますね」
「どうもね」
「まあその辺りを考えると」
「きりがないけれどね」
 もう割り切ることは割り切ることだということか、結局は。
「そこは」
「ですね、とにかくハロウィンがですね」
「次だよ」
 学園の催しとしてはだ。
「文化祭のね」
「そうなりますね」
「そしてね」
 僕は千歳さんにさらに話した。
「その後はクリスマスだよ」
「そうですか」
「そう、紅葉狩りもあるけれど」
 こちらもだ。
「その後はね」
「クリスマスですね」
「冬だからね、それでもうクリスマスは」
 それこそだ。
「一年最後のイベントだよ」
「まさにですね」
「そう、そしてね」
 それでだ。
「その前にね」
「ハロウィンもですね」
「楽しもうね、そちらも」
「文化祭が終わっても」
「一つのことが終わると一つのことがはじまる」
 寂しく悲しく思ってもだ。
「そうなるから」
「だからですか」
「寂しく思ってしまうけれど」
 それでもだ。
「すぐにまたね」
「別のことがですね」
「はじまるから」
「その気持ちは持たなくていいよ」
 こう千歳さんに話した。 
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