八条学園騒動記
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第五百四十九話 無表情で豹変その十一
「言われてみればね」
「そういえばゲーム実況の動画ってゲーム攻略にいいわね」
ベスも言われて気付いた。
「ステージのことやキャラの動かし方とかね」
「よくわかるわよね」
「ええ」
ベスはエイミーに応えた。
「そうよね」
「本当にね」
「それにね」
「それに?」
「閲覧も多いし」
動画の中でというのだ。
「宣伝次第でね」
「ブログとかツイッターとかで宣伝したら」
「ゲームにもよるけれど」
「閲覧も多くて」
「それで広告料が入って」
この時代にもこうした機能が存在し動画を投稿して生計を立てているチューバ―も存在しているのだ。
「生活出来るわよ」
「そうよね」
「だからメグお姉ちゃんもね」
「ゲーマーで暮らしていけるの」
「大会で賞金取れなくても」
それでもというのだ。
「動画投稿してね」
「暮らしていけるわね、確かに」
「私としては」
ベスは自分の好みも話した。
「レトロゲームの動画がね」
「あっ、そういうゲームもね」
「面白いでしょ」
「昔のゲームもね」
「技術的には未熟でも」
「そう、未熟でもね」
それで画面や音楽も拙いがというのだ、キャラクターの動きにしてもレトロゲームのそれは悪いのが常だ。
「その技術の中で必死に作ってるから」
「面白いわね」
「だから私としてはね」
「レトロゲームも好きで」
「その動画もね」
「好きなのね」
「二十世紀のゲームとかね」
日本のファミコンのゲームが代表だ。
「何度もリメイクされてね」
「プレイ動画あげてる人いるわね」
「実況のね」
「それを見たら」
まさにというのだ。
「いいと思うし」
「プレイもしたくなるわね」
「だからね」」
「いいのね」
「そうしたゲームもね」
「メグお姉ちゃんそうしたゲームするのかしら」
「するわよ」
当のメグから返事がきた。
「そうしたゲームもね」
「じゃあ実況してみたら?」
「レトロゲームも?」
「他のゲームも」
そうしたゲームもというのだ。
「実況してみたら?」
「そうね、ゲーマーは大会だけだと」
どうしてもとだ、メグは話した。ゲーマーは確かに職業だが大会だけにこだわるとどうしてもというのだ。
「それでもね」
「それだけだとね」
エイミーが応えた。
「やっぱりね」
「生計立てるにはね」
「難しいからね」
どうしてもというのだ。
「ゲーマーの人も実況するのね」
「そうしてるから」
「私もゲーマーになったら」
「そうしたらどうかしら」
こう長姉に提案した。
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