八条学園騒動記
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第五百四十九話 無表情で豹変その八
「そう言われるけれど」
「改造コード使ったみたいに強いと」
「言われるのよ」
「そのこともわかったわ」
ジョーはエイミーのその言葉に納得して頷いた。
「チートの語源もね」
「ルナティックについては」
ベスもこの言葉について述べた。
「何かのゲームからじゃないかしら」
「物凄く難しいモードがなのね」
「ルナティックモードってなって」
最初にこの言葉は使われてというのだ。
「定着したんじゃないかしら」
「そうかも知れないわね」
エイミーはベスのその子叔母に頷いた。
「言われてみれば」
「言葉の調子としていいし」
「定着したのね」
「そうでしょうね」
「ちなみに」
ここでエイミーはこんなことを話した。
「今の連合で生きていくってゲームあるけれど」
「確か大連合よね」
「連合で中央政府大統領になるってね」
「難しいのね」
「各国の国家元首にもね」
そうした立場になることもというのだ。
「かなり難しいらしいわよ」
「それはわかるわ」
ベスにしてもだった。
「だって一国の国家元首になろうと思ったら」
「物凄く高い能力にね」
「人脈、政治資金にね」
「運もよね」
「そういうの全部が必要だから」
それでというのだ。
「もうね」
「なろうと思ったら」
それこそというのだ。
「まさにルナティック」
「そこまで難しいのね」
「普通に会社か工場や農園に就職して」
そうしてというのだ。
「暮らしていくとね」
「簡単なのね」
「あと軍に入って」
そしてというのだ。
「公務員だしね」
「後は変なことしないと」
「ギャンブルとか浮気とか仕事の変なミスとか」
「そういうことがなかったら」
特にというのだ。
「普通に暮らせて」
「それでなのね」
「出世しようと思えば」
「出来るのね」
「人生のゲームだからそれなりに難しいけれど」
そうした普通の職業を選んでもというのだ。
「けれど国家元首になるよりはね」
「ずっと簡単なのね」
「そう、そしてね」
それでというのだ。
「中央政府軍の元帥になるには」
「そっちも難しいの」
「こっちは士官学校入ることは簡単でも」
連合では軍は就職先としてはあまり人気がない、だから士官学校も願書を出せば他の大学の様な感じで入学出来る。学業を続けつつ給料を貰えるがそれでも連合ではあまり人気がない大学というのが実情だ。
「元帥になることは」
「やっぱり軍隊で一番偉い人だから」
「いや、大国出身じゃないと」
国籍が問題だというのだ。
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