八条学園騒動記
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第五百四十九話 無表情で豹変その七
「お姉ちゃんのゲームの才能もね」
「あるわね」
「絶対にね」
「今も」
エイミーは姉達に長姉のプレイを見つつ話した。
「第四ステージもね」
「ほぼ素通りだし」
「強敵がいても何なくだし」
「滅茶苦茶強いから」
「鬼みたいに」
「何かね」
エイミーはここで自分のスマホを出して次姉と三姉に話した。
「このゲーム第四ステージからね」
「つまりこのステージね」
「ここからなのね」
「物凄く難しくなるそうよ」
スマホでこのゲームの攻略サイトを見ながらの言葉だ。
「それで最終面になるとね」
「もうとんでもない難易度になるのね」
「難易度ルナティックで」
そこまでとだ、エイミーはジョーに話した。
「サイトに書かれてるわ」
「ルナティックね」
「難しいの最上級よね」
「そうした意味だから」
それで使われる言葉でというのだ。
「そうそうね」
「クリア出来ないのよね」
「それで今愛お姉ちゃんがしている第四ステージも」
「難しいのね」
「そう書かれてるわ」
「それでも」
ベスは長姉のプレイを見て言った。
「メグお姉ちゃんすらすらと進んで」
「凄いわね」
「ルナティックって言葉は」
ジョーは首を少し傾げさせて話した。
「誰が言い出したのかしら」
「二十一世紀からの言葉みたいよ」
エイミーは次姉の疑問にすぐに答えた。
「どうもね」
「そうなの」
「本当にね」
「とんでもなく難しいゲームとかに言うのね」
「そうみたいよ、それで滅茶苦茶強いキャラとかは」
エイミーはそうしたキャラのことも話した。
「チートって言うのもね」
「二十一世紀からなのね」
「そうみたいよ」
「何かどっちの言葉も」
ルナティックにしてもチートにしてもというのだ。
「馴染んでる言葉ね」
「難しいとか強過ぎるって意味でね」
「そうなってるわね」
「ルナティックはどうして付いたか知らないけれど」
そうした意味で使われる様になったかはというのだ。
「チートは知ってるわ」
「どうしてそうした意味になったの?」
「改造コードあるじゃない」
この時代でもこうしたものは普通にある、ゲームのキャラクターや勢力のデータを自由に調整出来るものだ。
「それを使って滅茶苦茶強くした存在をね」
「チートって言うの」
「そこからね」
まさにそこからだというのだ。
「定着したらしいわ」
「そうなのね」
「それで連合もね」
今自分達がいる国もというのだ。
「他国から見ればね」
「マウリアとかエウロパとか」
「チートって言われてるわよ」
「チート国家ね」
「もう強過ぎると」
そうした人間や国家はというのだ。
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