八条学園騒動記

「各チームの出たがわかるし」
「選手の育成方法とかね」
「参考になるから」
「やっぱりね」
「そうした本とかサイトは有り難いわね」
「スポーツでもね」
「まあシュミレーションは」
　ベスはふとこちらのゲームの話を出した。
「恋愛育成だとね」
「攻略方法が凄いわかるから」
「有り難いわね」
「こっちもね」
　恋愛育成型のシュミレーションもというのだ。
「戦争型でもね」
「色々わかるし」
　そのゲームのなかみがとだ、ベスは妹に応えた。
「やっぱりね」
「いいわね」
「本当にね」
「攻略本やサイトは」
　それはとだ、エイミーも話した。
「必要ね」
「あらゆるジャンルのゲームでね」
「必須よ」
「だから事前に読んで」　
　メグは第三ステージも鬼の様に進みつつ話した。
「そしてね」
「それでよね」
「プレイする」
「それがいいのね」
「そう、私も」
　ベス本人もというのだ、使っているキャラにダブルラリアットを出させて周りの雑魚達を薙ぎ倒しながら。
「プレイする前は」
「そしてやってるから」
「だから簡単なの」
「そんなに進んでいるの」
「そうよ」　
　あっさりとした口調での言葉だった。
「私も」
「いや、それでもね」
「あっさり進み過ぎていてね」
「怖いものがあるわ」
「今のプレイ観てると」
「メグお姉ちゃんセンスあるわ」
「間違いなくね」
　こう言うのだった、そしてだった。
　ベスが第三ステージのボスキャラにスクリューパイルドライバーをあっさりとそれも連続即ちハメ技で使うのを見て三人の妹達はまた言った。
「いや、その技って」
「確か出すの難しいんじゃないの？」
「メグお姉ちゃんあっさり出してるけれど」
「確かレバー一回転よね」
「そうした入力の技って難しいのに」
「あっさり連続で出してるから」
「練習すれば出来るわ」
　メグの返事はこれまたあっさりしたものだった。
「技を出すことも」
「そうかしら」
　首を傾げさせて言ったのはベスだった。
「私格闘ゲームあまりしないけれど」
「そういうものじゃないわよ」
　ジョーがベスのその疑問に答えた。
「それは」
「そうよね」
「普通の技ならともかく」
「こうした技はね」
「やっぱりそうよね」
「そんな技を普通に出そうと思ったら」
　それこそとだ、エイミーも言ってきた。
「もうどれだけ練習しないといけないか」
「ゲームをやり込んで」
「そのうえで」
「それか」
　エイミーはさらに話した。
「センスね」
「じゃあメグお姉ちゃんはやっぱりね」
「ゲームのセンスあるのね」
「それもかなり」
「そうよね」
「絶対にそうよ」
　エイミーは断言した。