八条学園騒動記
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第五百四十九話 無表情で豹変その三
「ゲームは熱くなって我を忘れたら」
「駄目っていうのね」
「そうなのね」
「そう、だからね」
それでというのだ。
「私もね」
「あえてなの」
「冷静になの」
「遊んでいるの」
「そうしているわ」
こう妹達に話した。
「今みたいにね」
「私ゲームしたら」
エイミ―は長姉の言葉を聞いて言った。
「ついついね」
「熱くなるわね、エイミーは」
「どうしてもね」
「私もよ」
ジョーも言ってきた。
「どうしてもね」
「ジョーお姉ちゃんもよね」
「ゲームしたら」
その時はというのだ。
「頭に血が上ってね」
「どうしてもよね」
「冷静になれないけれど」
「メグお姉ちゃんは違うのね」
「そうみたいね」
「努力してね」
そうしてとだ、メグはプレイしつつ妹達に話した。
「そうする様にしてるの」
「熱くならない」
「冷静でいる」
「そうする様にしているのね」
「あえて」
「そうなの、私熱くなったら」
つまり頭に血が上ればというのだ。
「周りが見えなくなるから」
「そうかしら」
ベスは長姉のその言葉に首を傾げさせた。
「メグお姉ちゃんはね」
「特になの」
「そう、別にね」
これといって、というのだ。
「そうした人に見えないけれど」
「私自身が思ってるの」
「そうなの」
「だからあえてね」
「冷静になのね」
「ゲームする様にしてるの」
「今みたいに」
「そうなの、こうしてね」
見れば最初のステージを一切ダメージを受けることなくクリアーした、ボスも必殺技のラッシュで倒してしまった。
「落ち着いてね」
「そうなのね」
「ただね」
「ただ?」
「こうしたプレイをするには」
どうかというのだ。
「事前の勉強もね」
「ゲームの」
「それもしてね」
「出来るものなのね」
「そうなの、このゲームも」
プレイしている今のゲームもというのだ、第二ステージも順調に進んでいる。
「勉強したわ」
「何処にどんな敵が出るか」
「それでどんな地形か」
「それでどんなアイテムが出るか」
「全部頭に入れて」
そしてとだ、妹達に話した。
「そのうえでね」
「プレイしてるの」
「全部勉強して」
「そうしてなの」
「そうなの、それからね」
勉強をしてからというのだ。
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