八条学園騒動記
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第五百四十九話 無表情で豹変その二
「張り合いがないから」
「張り合いがないの」
「簡単で」
それでというのだ。
「だからね」
「あの、そのゲームって」
先程の話からだ、ベスはメグにどうかという顔で言った。
「確か」
「難しいっていうわね」
「そのシリーズはかなり難しくて」
そうしたシリーズでというのだ。
「この3がね」
「一番難しいのよね」
「ええ、けれどね」
「そうじゃないとなの」
「物足りないの」
そうだというのだ。
「だからね」
「その言葉通りに」
メグのプレイを見るとだった。
メグは使っているキャラを完璧に動かしてだった、次から次に出て来る敵をまるで素通りする様に叩きのめしていた。
それを見てだ、メグはこう言った。
「無茶苦茶上手じゃない?」
「慣れてるわね」
ジョーも姉のプレイを見て言った。
「これは」
「そうよね」
「もう敵の出て来る場所にね」
「動きもね」
「わかっていて」
それでというのだ。
「それに合わせてね」
「こっちも動いてね」
「攻撃を仕掛けて」
そうしてというのだ。
「進んでいるから」
「出す技もね」
「もうその都度ね」
まさにというのだ。
「全てわかって」
「そのうえでね」
「出してるから」
だからだというのだ。
「私も思うわ」
「メグお姉ちゃんわかってるわね」
「わかってるだけじゃないんじゃ」
エイミーも長姉のプレイを見て言った。
「もうこうしたゲーム自体にね」
「慣れてるわね」
「それにセンスもあるわね」
「そうよね、何か」
エイミーはこうも言った。
「動画サイトとかも模範プレイみたいよ」
「あっ、あるわね」
ベスはエイミーのその言葉に顔を向けて応えた。
「そうした動画も」
「そうよね」
「そうした動画ってね」
「もうすらすら動くけれど」
「そうした感じでね」
「メグお姉ちゃんもプレイしているけれど」
「ダメージ受けないでね」
見れば敵にまともに攻撃すらさせない、その前に徹底的に叩きのめしてそうして倒している場合が多く攻撃を出されても当たらない。
「もうね」
「そうした動画観てる感じね」
「そうよね」
「しかもお姉ちゃんの表情も」
ジョーはメグのそちらに注目していた。
「もう何でもないみたいね」
「熱中している訳でもなくて」
「無表情ね」
「燃えてなくて」
「普通にやっているわね」
「若しね」
ここでだ、メグは妹達に話した。
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