八条学園騒動記
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第五百四十九話 無表情で豹変その一
無表情で豹変
メグがゲーム機にセットしたCDのソフトを観てだった、エイミーは長姉に対して意外といった顔で言った。
「そのゲームするの」
「ええ、そうよ」
前方に移動していく形の格闘ゲームだった。
「私好きなのよ」
「お姉ちゃん格闘ゲームするの」
「それもそのゲームって」
ジョーもそのゲームを観て言った。
「物凄く難しいわよ」
「そうなの」
「プレイヤーも強いけれど」
ジョーはベスに答えた。
「敵が多くて敵の一体一体がね」
「強いの」
「特にそれぞれのステージのボスがね」
特にというのだ。
「強くてね」
「難しいの」
「障害物とかトラップも多くて」
この要素もあってというのだ。
「本当にね」
「難しいゲームなの」
「難易度マックスよ」
そこまでだというのだ。
「それで有名なゲームなの」
「お姉ちゃんよく知ってるわね」
「大学の友達によく知ってる娘がいて」
「そうしたゲームについて」
「それで私もお話聞くから」
それでというのだ。
「今こうしてね」
「知ってて言えるのね」
「このゲームのこともね」
「そうなのね」
「ファイナルドラゴンのシリーズよ」
ジョーはゲームのタイトルの名前も言った。
「これはその3よ」
「三番目のゲームなの」
「今シリーズ5まで出てるけれど」
ジョーはベスにシリーズのことも話した。
「3が一番難しいのよ」
「そうなの」
「そう、それでね」
「メグお姉ちゃんがすることは」
「っていうかあのゲームうちにあったの」
「私が買ったの」
メグ自身がというのだ。
「そうしたの」
「そうだったの」
「ええ、実はね」
「実は?」
「ゲームセンターにも行って」
そうしてというのだ。
「遊んでるし」
「そうだったの」
「ゲームセンターでも格闘ゲームとかするし」
「こうした移動タイプの」
「対戦タイプもね」
キャラクターが一対一で闘うそうしたゲームもというのだ。
「するわ」
「そうなの」
「それでこのゲームもね」
「買ってなの」
「それでね」
そのうえでというのだ。
「プレイしてるの」
「あの」
ベスはプレイをはじめたメグに尋ねた、まだ最初のステージがはじまったばかりでようやく敵が出て来たところだ。
「お姉ちゃん今難易度は」
「最高ランクにしたわ」
「一番難しくしたわよね」
「これ位じゃないとね」
一番難しいランクでないと、というのだ。
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