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八条学園騒動記

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第五百四十七話 酔い過ぎてその九

「本当にね」
「ああ、身だしなみは整えておけよ」
「学校に行くまでに」
「そんな恰好で学校に行けないだろ」
「行ったら」
 その時はというと。
「もうね」
「女の子じゃないよな」
「それ止めてるから」
「そうだろ、だからな」
「身だしなみをなのね」
「整えてな」
 そうしてというのだ。
「学校に行けよ」
「そうするわね」
「水飲んで喉もよくなっただろ」
「すっきりしたわ」
 何杯も飲んでというのだ。
「お陰でね」
「だったら次はな」
「身だしなみね」
「本当にその恰好だったらな」
「女の子じゃないわね」
「だから髪の毛を整えて顔を洗って」
 そうしてというのだ。
「メイクもな」
「ちゃんとして」
「それから行けよ」
「わかってるわ、しかし物凄くね」
 春香はコップを置いてからこうも話した。
「喉渇いてたわ」
「俺もだよ」
「それで起きたし」
「それも俺もだったよ」
「二人共だったのね」
「ああ、飲み過ぎたしな」
 それにとだ、洪童はゲームのキャラの台詞を聞きつつさらに言った。
「チゲ鍋だったしな」
「余計にだったわね」
「辛くて熱くてな」
「それがいいにしても」
「やっぱりな」
 そうしたものを食べると、というのだ。
「唐辛子と大蒜のせいでな」
「コチュジャンも入れたしね」
「それもどっさりとな」
 これもまた韓国流だ、辛いものは徹底的に辛く色は真っ赤になるまで味付けするというやり方なのだ。
「入れたからな」
「もう舌がひりひりしてたしね」
「気持ちいい辛さだったからな」
「すっきりする位ね」
 春香は携帯を出して時間を確認しつつ言った。
「そうだったからね」
「本当にすっきりしたよな」
「そうよね」
「やっぱり辛いのはな」
「すっきりする位じゃないとね」
「駄目だな」
「さもないと」
 それこそというのだ。
「調子が出ないところあるのよね」
「俺達にとっちゃな」
「辛いならね」
「とことんでないとな」
「食べてすっきりしないから」
「本当に辛いものはな」
 もっと言えば料理はだ、韓国料理はこの時代でも辛いものだ。
「辛くしないとな」
「そうしないと駄目だし」
「それを腹一杯食わないとな」
「やっぱり駄目なのよね」
「よく韓国人は辛いものを呆れる程食うって言うな」
「暴飲暴食だってね」
 飲む方も凄いというのだ。 
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