八条学園騒動記
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第五百四十七話 酔い過ぎてその六
「これからな」
「裁きの場面観るのね」
「そうしてからシャワー浴びるな」
「寝ないでね」
春香は洪童に笑って返した。
「寝ていたら起こすから」
「酔っててか」
「そうしたらね」
「起こすから」
その時はというのだ。
「いいわね」
「そうしてくれるか」
「そりゃね、シャワー浴びないと」
そうしないと、というのだ。
「不潔だし酔いもね」
「シャワー浴びた分醒めるからか」
「入ると入らないで」
それでというのだ。
「二日酔いも違うでしょ」
「確かにな」
「だからね」
「入るべきだよな」
「それで寝ていたら」
その時はというのだ。
「起こすから」
「そうしてくれるか」
「そう、だからね」
春香はさらに話した、もうシャワーに浴びる用意は出来ていて後は風呂場に向かうだけになっている。
「出来るだけ起きていてね」
「絶対に起きてるからな」
「一番多いのはEDの時よ」
本編が終わってというのだ。
「終わったと思ってね」
「気を抜いてか」
「そうなってね」
「落ちるんだな」
「ログアウトみたいにね」
そうした感じでというのだ。
「寝ちゃうのよ」
「そうなるな、確かに」
「兄さんもそうした経験あるでしょ」
「ああ」
実際にとだ、洪童も答えた。
「あるよ、半年位前な」
「その時も今みたいに飲んで」
「べろんべろんになってな」
そうした状態になってというのだ。
「それでテレビ観てな」
「EDでよね」
「ソファーの上で寝たな」
「寝る時はベッドの中でね」
春香はこのことは強い声で注意した。
「いいわね」
「さもないと風邪ひくからか」
「今は飲んでいて身体も熱い位でも」
「冷えるからな」
「そう、だからね」
「寝るならだな」
「ちゃんとベッドの中に入って」
そうしてというのだ。
「そうして寝てね」
「そうだよな」
「だからね」
それでというのだ。
「若し寝ていたらね」
「起こすか」
「耳の傍に水かけるわよ」
「おい、その起こし方は止めろよ」
妹の言う起こし方についてだ、洪童は怒った顔で言った。
「それはな」
「それが嫌だったらね」
「起きてろっていうんだな」
「出来るだけね」
「EDになってもか」
「そうしてね、私シャワー浴びる時も歯も磨くから」
「それで寝るから」
そうするというのだ。
ページ上へ戻る