ヘタリア大帝国
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TURN27 人類統合組織ソビエトその二
「それに雪が多過ぎて動きにくいし」
「ですがそのお陰でソビエトの守りは凄いですね」
「他ならぬ雪の為に」
「そうなのよね。冬将軍って凄いよね」
ウクライナはラトビアとエストニアの話にこうも言った。
「ソビエトも守ってるから」
「目のやり場には困ります」
ラトビアは小さくなって述べた。
「それが問題ですね」
「姉さんと同じ」
ベラルーシはここでぽつりと言ってきた。
「姉さんの胸が」
「私の胸?」
「大き過ぎるから」
「えっ、これ位普通だよ」
しかし言った傍から大きく揺れるウクライナの胸だった。
「そうじゃないの?」
「違うから。けれどとにかく」
「うん、ロシアちゃんのところに行こう」
こんな話を雪を払いながらしてだった。ウクライナ達はロシアの家に入りそのうえでロシアがいるその部屋に入った。そこでお茶を飲みながら話すのだった。
まずリトアニアがだ。こう一同に話した。
「今日の予定ですけれど」
「確かカテーリンさんのですね」
「定期報告会でしたね」
エストニアとラトビアがリトアニアに続く。
「それですよね」
「そうでしたね」
「うん、午後からね」
「遅れると大変ですね」
「あの報告会は」
「だからこのお茶を飲んだらね」
リトアニアは同じバルト三国である彼等に話していく。
「すぐに向かおう」
「そうだね。それがいいね」
「この前遅れた書記の人どうなったんでしょうか」
「今シベリアにいるから」
ソビエトの誇る究極の流刑地、そこにいるというのだ。
「そこで林業に就いているみたいだよ」
「そうなんだ。無事だといいけれど」
「本当にですね」
「だから俺達もね」
リトアニアは二人に言っていく。
「遅れないようにしよう」
「じゃあ国家の能力使おうね」
ロシアは三国の話を鷹揚に聞いてから述べた。
「この国の中ならどこでもすぐに行き来できるからね。というかね」
「あっ、そういえば」
ロシアが言ったところでだ。ウクライナははっとしてあることに気付いた。その気付いたこととは。
「ここに来るのも車じゃなくて瞬時に移動すればよかったわ」
「そうですね。俺も気付きませんでした」
「僕もちょっと」
「すいません、僕もです」
バルト三国の面々もそれは同じだった。
「国家ですから車とか使わなくてもよかったんだ」
「ううん、どうして忘れたのか」
「何故でしょうか」
「そうだね。僕もその事情はわからないけれどね」
「ひょっとして」
ラトビアはここで言わなくていいことを言った。
「僕達があまりロシアさんの家にすぐに行きたくないからでしょうか」
「それはどうしてなのかな」
「やっぱり。怖いですから」
ラトビアはロシアに問われてもまだ言う。
「ロシアさんが」
「ふうん。どうして怖いのかな」
「ロシアさんだから・・・・・・ってうわーーーーーーっ!!」
「ラトビアアアアアアアーーーーーーーーーーっ!!!」
エストニアも叫ぶ。ラトビアはロシアに捕まりアコーディオンの様に引き伸ばされていた。
そんな中でだ。今度はベラルーシが言った。
「書記長だけれど」
「うん、カテーリンさんだね」
「あの人の今度の政策は」
どういったものかとだ。ベラルーシはロシアに尋ねたのだ。
「お兄様は御存知?」
「まだ知らないよ」
「そうなの」
「どんな政策だろうね」
ロシアは首を少し捻ったから言った。
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