八条学園騒動記
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第五百四十六話 〆に入れるものその四
「鍬とか鋤もな」
「日本製よね」
「韓国製があってもな」
「日本製の方がよくて」
「そっちを使う人多いからな」
「それで日本としては」
春香もきし麺を食べつつ話した。
「韓国がボイコットしても」
「日本の貿易の一パーセントもないらしいからな」
「殆どないわね」
「だから困らないしな」
韓国が日本製品をボイコットしてもというのだ。
「観光だってな」
「韓国から来なくても」
「そうなってもな」
特にというのだ。
「こっちも一パーセントもないからな」
「韓国が一方的になのね」
「頼ってる状況なんだよ」
「それも千年の間」
「二十世紀後半からな」
つまり日韓の国交が樹立してからのことだ。
「そうなんだよ」
「だから余計に日本が気になるのね」
「マスコミの記事でも関係なくても日本出るだろ」
「韓国のことを書いて」
そしてというのだ。
「そこから日本ではどうかとか」
「あるよな」
「しょっちゅうね」
それこそとだ、春香も答えた。
「あるわね」
「そうだろ」
「他の国にはない文体よね」
「関係ないことで他の国引き合いに出すとかな」
「そうよね、それも出す国がね」
「一国だけだからな」
日本のみということはというのだ。
「それも」
「絶対他の国にはないわね」
「マスコミもそうでな」
「政府もそうで」
「学校の先生も実業家の人もそうで」
「子供でも言うし」
日本のことをというのだ。
「日本のことを」
「俺思うけれどな」
きし麺の後で焼酎を飲んでだった、洪童が言った。
「日本から離れたらな」
「お国が」
「そうなったら違うよな」
「そうよね、ただね」
「ただ?」
「それは無理よね」
韓国が日本から離れることはというのだ。
「絶対に」
「そうだろうな」
「他の国ならいざ知らず」
「韓国はな」
自分達の国はとだ、洪童は焼酎を飲みながら言った。飲む時の顔は今はこれ以上はないまでにどうかとなっていた。
「日本から離れられないな」
「他の国で特定の国にここまでこだわってるとか」
「ないな」
「そうよね」
「八条学園は連合中から生徒が集まるだろ」
洪童は自分達が通っている学園の話もした。
「そうだろ」
「ええ、本当に三百以上の国からね」
「その国の中でな」
「韓国みたいに特定の国のことばかり言う国あるか」
「ないのよね」
「これがな」
「やっぱりそうよね」
春香もそこはと言った。
ページ上へ戻る