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八条学園騒動記

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第五百四十六話 〆に入れるものその三

「仕方ないっていうのに」
「本当にね」
「しかしな」
 それでもとだ、洪童はまた言った。
「我が国はずっと言うな」
「というか日本に留学している私達も?」
「お国じゃ言われるか」
「実際日本に留学して言われる人いるし」
「難儀だな」
「本当にね、エウロパに行った訳でもないのに」
 連合からエウロパに行くことはまず不可能である、工作員の潜入もこれまで成功したことは一つもない。
「だからな」
「いいと思うのに」
「それがお国じゃな」
「言われる時もあるから」
「きし麺もあまり食ったら」
 そうすればというのだ。
「言われるか」
「難儀なお話ね」
「全くだな、美味かったらな」
「それでいいじゃない」
「そうよね」
「というかそんなこと言ったら」
 それこそとだ、洪童は妹に話した。
「韓国成り立たないだろ」
「日本を邪険にしたら」
「何でもかんでも日本関わってるだろ」
「産業にね」
「もう何か造るにしても」
 それだけでというのだ。
「日本の製品使うからな」
「そういえば文房具もね」
 春香もこう言った、もう麺は茹でられているので二人共それぞれの碗に入れてそのうえで食べだしている。
「お国日本製多いわね」
「日本文房具もいいからな」
「文房具も、なのよね」
「日本製って違うだろ」
「使い心地いいのよね」
「そっちでもだしな」
 それにというのだ。
「他のものだってな」
「文房具だけじゃなくて」
「どんなものもな」
 それこそというのだ。
「使い勝手がよくて」
「使い心地もな」
「よくしてしかも壊れにくい」
「それが日本製だからな」
 それでというのだ。
「お国にもな」
「日本製一杯あるわね」
「自動車の部品なんか」
 こちらはとだ、洪童はきし麺を食べつつ言った。
「重要なの全部な」
「日本製なのね」
「船も飛行機もな」
「つまり日本がないと」
「韓国はな」
 それこそというのだ。
「成り立たないんだよ」
「それでも日本のことばかり言って」
「時々日本製品ボイコットとかな」
「言うのね」
「それで言ってもな」
「毎回でしょ」
「途中で終わるんだよ」
 そうなっているというのだ。
「ボイコットがな」
「途中でへたれるのね」
「産業が全部成り立たなくなるかな」
「というか日本関わり過ぎよね」
「農業だってな」
「農機具日本製とか」
「重要な部品は日本製だったりな」
 自動車や船舶と同じくというのだ。 
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