八条学園騒動記
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第五百四十五話 日本についてその十
「全く」
「というか逆に敬意持たれてるわよね」
「連合全体でな」
「四千年の歴史持つ皇帝のお家ね」
「実際は三千八百年か、いや三千年か」
「実際は三千年位?」
よく言われる欠史十代、神武帝からの十代は流石に実在しないかしていても当時百年も代々生きておられないというのだ。
「日本の皇室は」
「実際はそれ位だろ」
「そうよね」
「最初の十代の年数が実は一年じゃないって話もあるしな」
「そうなの」
「だから百年生きているとあっても」
皇紀ではそうなるがというのだ。
「実際は長くて五十年位か」
「あっ、半年を一年ってしてたの」
「そうした説もあるしな」
「それだったら昔でもある?」
「三ヶ月や四ヶ月が一年だったら余計にな」
その場合は尚更というのだ。
「あるだろ」
「そうよね」
「だからな」
「実際は三千年ね」
「それでも凄いよな」
「三千年前って我が国高句麗じゃない」
この国だった頃だとだ、春香も述べた。
「その高句麗が滅ぶ頃には日本の皇室確実にあったし」
「確か天智帝か」
「その人の時代よね」
「本当に長い歴史でな」
「伝統もあって」
「しかもいつも日本と連合の為に祈ってくれているんだ」
祭事、それを行ってだ。
「そりゃな」
「連合中から敬意持たれるわね」
「連合は中央政府があっても」
国連から発展した政府だ、連合を代表する政府であり最高裁判所もあれば軍の総指揮権も貨幣鋳造権も持っている。
「それでもな」
「日本の皇室は別格よね」
「各国の国家元首で第一だぞ」
「あとはエチオピア皇室よね」
「あそこも古いしな」
「何でもソロモン王の頃よね」
「聖書に出て来る位だ」
ソロモン王とシバの女王の間に生まれたのがそのはじまりとされている。
「だから古いぞ」
「そうよね、あの皇室も」
「ただ一度断絶しているからな」
「二十世紀に」
「それで傍流が見付けだされてな」
「復活したのよね」
「その断絶が響いてな」
そのせいでというのだ。
「日本の皇室と比べたらな」
「低いとされているのよね」
「同じ皇帝でもな」
「そこ大きいわよね」
「そんな家だからな」
日本の皇室はというのだ。
「だからもうな」
「別格よね」
「ああ、日本人も誇りに思っていてな」
「けなされたりしたら」
「そりゃ怒るさ」
「そうよね」
「しかもこれ西暦の頃からやってるしな」
二十一世紀にある大統領が行ってからだという。
「尚更な」
「日本人も怒るのね」
「ああ、俺はな」
洪童はトッポギを食べた、日本の餅より小さくそちらの餅とはまた違った食感が楽しめて実に美味い。
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