八条学園騒動記
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第五百四十四話 ワインに酔いその六
「カレーラーメンをね」
「それをなんだ」
「食べたいわ」
「カレーライスかと思ったら」
「そっちよ」
カレーラーメンにするというのだ。
「あれも美味しいから」
「そういえば僕は」
ポルフィはカレーラーメンの話を聞いた思い出した顔になった、そしてそのうえで妹に対してこう話した。
「カレーラーメンはね」
「どうしたの?」
「いや、ずっと食べてなかったよ」
そうだったというのだ。
「言われてみると」
「そうだったの」
「うん、カレーライスは結構食べてるけれど」
こちらはというのだ。
「それでもね」
「カレーラーメンの方は」
「食べてなかったよ、それに食べるとなった」
「兄さんかなり食べるしね」
「昨日も食べたしね」
「私はハンバーグ三枚だったけれど」
五百グラムのそれをだ。
「兄さんあの後でもう三枚だったわね」
「焼いてたしね」
「キャベツも全部食べたし」
「自分でもよく食べると思うよ」
「相変わらずの大食漢ね」
「だからね」
それでというのだ。
「昨日の夜も食べたし」
「飲むだけじゃなくて」
「それでね」
今回はというのだ。
「カレーラーメンも」
「食べる時は」
「かなりね」
まさにというのだ。
「そのつもりだよ」
「大盛で」
「何杯もね」
「本当によく食べるわね」
「僕の場合は食べないと」
それこそというのだ。
「もたないから」
「体格そんなにじゃないのに」
連合の基準ではだ。
「普通なのに」
「それも太ってないね」
「むしろすらりとしてるわね」
「脂肪率も高くないし」
「コテステロールとか尿酸も基準値よね」
「血糖値もね」
つまり大食の影響は出ていないというのだ。
「普通だよ」
「そうよね」
「けれどね」
「それでも食べるのね」
「沢山ね」
「それもいつも」
「朝は普通だけれど」
それがというのだ。
「お昼とか夜はね」
「いつも沢山食べるわね、兄さん」
「そうなんだよね、かなり食べても」
「身体に影響がないことは」
「いつも身体を動かしてるとか」
「それよね、やっぱり」
「中学からかなり食べる様になったけれど」
それは何故か、ポルフィは言った。
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