八条学園騒動記
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第五百四十四話 ワインに酔いその五
「凄くね」
「美味しいから」
「だから」
「そう、本当にね」
「美味しくて」
「どんどん食べられるわ、食べて」
そしてというのだ。
「歯を磨いてね」
「学校行くね」
「そうするわ、もうお顔はね」
「洗ったね」
「お風呂の中でね」
「お風呂に入ったら」
それこそとだ、ポルフィも話した。
「それでね」
「お顔も洗うからね」
「むしろお風呂に入って」
そうしてというのだ。
「お顔洗わない人ってね」
「いないわよね」
「髪の毛を洗ったらだけれど」
「身体洗うだけじゃないでしょ、お風呂は」
「シャワーの場合もね」
「だったらね」
それならというのだ。
「もうね」
「そうだよね、まあ違う人もいるかも知れないけれど」
「それでもね」
「普通はお風呂入ったらお顔も洗うから」
それでというのだ。
「私達もね」
「そうしたね」
「ええ、だからね」
「歯を磨いて」
「その後は」
それこそというのだ。
「すぐにね」
「学校に行くね」
「そうするわ。もう元気になったし」
「僕もそうするよ」
「いや、起きた時と比べたら嘘みたいよ」
ミーナはオートミールを食べながらこのことを実感していた、ゾンビから生身の人間に戻ったかの如くに。
「二日酔いって辛いけれど」
「お酒を抜いたら」
「そうしたら」
それでというのだ。
「すっきりしてね」
「元気になるね」
「そこが風邪と違うのよね」
「そうそう、風邪をひいたら」
それこそとだ、ポルフィは自分もオートミールを食べながら応えた。
「もうね」
「お風呂に入ってもね」
「そう簡単に治らないけれど」
「それが」
「これがね」
まさにというのだ。
「二日酔いだとね」
「お酒を抜いたら」
「この通りよ」
「復活して」
「そして」
そのうえでというのだ。
「元気になって」
「元気になったし」
「頑張っていくわ、それでお昼は」
ミーナは今度は昼食の話をした。
「カレー食べるわ」
「それをなんだ」
「今急に食べたくなったから」
「そういえばミーナカレー好きだね」
「カレーなら何でもね、ただね」
「ただ?」
「カレーはカレーでも」
カレーを食べることはするがとだ、ミーナは兄に話した。
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