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八条学園騒動記

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第五百四十四話 ワインに酔いその四

「昔からでね」
「何時からとは言えないのね」
「ケルトの神話でも牛乳入れたオートミール出て来るし」
「神話の時代からあるのね」
「もう何時からあるかっていうと」
 このことはとだ、ポルフィはあらためて話した。
「確かなことは僕は知らないよ」
「そうなのね」
「ただね」
「ただ?」
「オートミールには牛乳だね」
 このことは鉄板だとだ、ポルフィは言った。
「やっぱり」
「そうそう、逆にオートミールに牛乳が入っていないと」
「オートミールじゃないね」
「味がね」
 それがというのだ。
「違うのよね」
「そうそう、だからね」 
 それでというのだ。
「オートミールには牛乳だよ」
「何といっても」
「それで」
 さらにと言うのだった。
「今からオートミール食べて」
「それでよね」
「学校に行こうね」
「そうしないとね」
「もう元気だよね」
「お酒全部抜けたから」
 だからだとだ、ミーナも答えた。
「もう完全にね」
「体調も戻って」
「元気だから」
 それでというのだ。
「頑張って学校に行くわね」
「そうしようね、しかし昨日は飲んだね」
「お互いワイン五本ね」
「そこまで飲んだから」
 それでというのだ。
「二日酔いになるのも当然ね」
「僕も酷かったしね」
「ベッドから出るのが」
 その時点でというのだ。
「苦しかったわ」
「そうだったのね」
「そう、本当に」
 それこそというのだ。
「死にそうだったわ、けれど」
「頑張って出たんだね」
「這う様にして」
 その様にしてというのだ。
「歩いていたけれど」
「何とか来て」
「そしてね」
 そのうえでというのだ、二人でこうしたことを話してそしてミーナはオートミールを食べた。そうしてだった。
 兄のポルフィに今度はこんなことを言った。
「滅茶苦茶美味しいわ」
「二日酔いでお風呂に入って」
「そうして食べたらね」
 そうしたならというのだ。
「もうね」
「美味しいっていうんだね」
「うん、本当にね」
 それこそというのだ。
「水分があるから」
「身体が水分を求めてるってことだね」
「さっき紅茶も飲んだけれど」
「それでもまだだったんだね」
「身体がまだ水分を欲しがっていて」
 そのせいでというのだ。
「やっぱりね」
「今のオートミールも」
「本当に美味しいわ」
「食べやすいと思って出したけれど」
「それがね」
 これがというのだ。 
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