八条学園騒動記
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第五百四十三話 目玉焼きとハンバーグその十一
「技術もお酒の味に影響するし」
「それ言ったらお料理もよね」
「キッチンが整っていたら」
それでというのだ。
「味が変わってくるよ」
「そういうことね」
「だからね」
「連合のお料理はそっちでもエウロパのお料理より美味しいのね」
「そうみたいだよ」
「じゃあ余計に連合がいいわ」
ミーナはあらためて兄に答えた。
「ハンバーグは」
「そしてワインも」
「絶対にね、それでデザートは」
「アイスクリームあるよ」
「じゃあそれもいただくわ」
ミーナはワインを飲みつつ兄にまた答えた、酒の飲みっぷりは飲めば飲む程勢いを増している感じだった。
「是非ね」
「そうするね」
「それで今日はもうお風呂に入ってるし」
「僕も入ったしね」
「食べ終わったら歯を磨いて」
「寝るね」
「そうするわ」
兄にまたハンバーグを目玉焼きと一緒に食べつつ話した。
「今日は」
「僕もそうするよ、早く寝るし」
「明日の朝早そうね」
「そうだろうね、じゃあ」
「今日はね」
「これでね」
言いつつ二人で飲む、ハンバーグは全部食べてアイスクリームも食べた。そうしてワインは二人共三本どころか五本空けていた。
目玉焼きとハンバーグ 完
2019・10・9
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