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八条学園騒動記

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第五百四十三話 目玉焼きとハンバーグその七

「文句なしに」
「アウシュヴィッツだね」
「ユダヤ人、イスラエルの人達を虐殺した」
「スラブ系の人達も根絶しようとして」
「色々やってたわね」
「そんな国で」 
 ポルフィはワインを一口飲んでからまた話した。
「宗教でもね」
「あれよね、三十年戦争」
「そう、その戦争でね」
「これまた滅茶苦茶に殺してたわね」
 ミーナもここでワインを飲んで兄に応えた。
「お互いに」
「エウロパの常でね」
「殺しまくってたのよね」
「宗教が違うってだけで」
 連合では何でもないことである。
「もうね」
「十字軍でもそうで」
「ドイツは神聖ローマ帝国の時に十字軍にも参加してたから」
「虐殺は常ね」
「そんな国だけれど」
「ハンバーグは美味しいのね」
「何なら」
 ポルフィは笑ってこうも言った。
「ハンバーグの起源を言ってみる?」
「韓国式に?」
「そう、韓国みたいにね」
「ハンバーグの起源は連合だとか」
「韓国でもそんなの言ってないわよね」
「あっ、言ってるよ」
 ハンバーグの起源、それをというのだ。
「ちゃんと」
「そうだったの」
「だって日本でよく食べられてるから」
 だからだとだ、ポルフィは答えた。
「それでなんだ」
「日本がどうかなのね」
「日本で人気がなかったら」
 それでというのだ。
「韓国ではね」
「起源って言われないの」
「後はアメリカと中国だけれど」
 この二国も入っているというのだ。
「まあ半分位はね」
「日本なのね」
「あの国はまず日本だから」
 そこまで日本を見ているというのだ。
「それでね」
「日本で人気がなかったら」
「起源もね」
「言わないのね」
「ハンバーグは日本でも人気メニューだから」
「言うのね」
「そうだよ、けれどそんなことを言っても」
 起源を自分達のものにしてもというのだ。
「それでも事実は変わらないよね」
「結局のところはね」
 その通りだとだ、ミーナも答えた。
「もうね」
「そうだよね、これは韓国そして韓国人の習性だけれど」
 ただし洪童にこの習性はない。
「そう言ってもね」
「事実は変わらないから」
「自分の気が済むだけで」
「意味がないわね」
「そうしたものだけれど」
「気が済むなら」
「言ってみたらいいんじゃないかな」
 こうミーナに話した。
「ミーナも」
「本当に意味ないじゃない」
 ミーナはワインの二本目を飲みつつ応えた。
「それって」
「そうだよね」
「私がいつも思うことは」
 それはというと。 
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