八条学園騒動記
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第五百四十三話 目玉焼きとハンバーグその三
「別にね」
「感謝しなくていいのね」
「そうだと思うよ」
「そういうことね」
「それとね」
「それと?」
「ご飯食べて」
ポルフィは今度はそれからのことを話した。
「その後は」
「ワインよね」
「そっち飲もうね」
「いや、ワインだけれど」
ミーナはそのワインについて笑顔で話した。
「安く手に入ってよかったわ」
「甘い発泡性のね」
「このワイン好きなのよね、私」
ミーナはにこにことして話した。
「甘口でしかもね」
「泡立つとね」
「シャンパンみたいだけれど」
それに加えてというのだ。
「これがね」
「僕も好きだしね」
「そうしたワインがよね」
「そうだったね、そして」
「そして?」
「こうしたワインって進むよね」
「あっ、飲みはじめたら」
ミーナも実感していることなので頷いた。
「そうなるわね」
「そうだよね」
「ええ、特にお肉やパスタと合うから」
「飲みはじめたらね」
「もう二本位はね」
「普通にいっちゃうね」
「三本もね」
二本どころかというのだ。
「いくわよね」
「そうだね、だから実際にね」
「ワイン十本買ったけれど」
「その十本もね」
「まず四本か六本は」
それ位はというのだ。
「飲みそうだね」
「そうよね」
「チーズもあるし」
「そうそう、チーズってね」
チーズと聞いてだ、ミーナはすぐに言った。
「ワインに最高に合うのよね」
「赤だけじゃなくてね」
「白もで」
「勿論ロゼにも合うし」
「青、緑、紫、黒にもね」
「どんな色のワインにも合うから」
尚色のあるワインはどれも赤ワインの様に肉やパスタに合う、俗にカラーワインと呼ばれている種類だ。
「それはね」
「合うね」
「そう、だからね」
それでというのだ。
「チーズがあると」
「余計になのよね」
ミーナはご飯を食べ終えてワインに専念することにした。切ったハンバーグと目玉焼きを同時に口の中に入れ。
そうして食べる、そうしつつ言うのだった。
「合うのよね」
「そうそう、それでね」
「ワインもね」
「ついつい飲み過ぎるわね」
「じゃあ今日は飲むね」
「そうしましょう、それで明日は二日酔いよ」
「ワインで二日酔いになったら」
どうかとだ、ポルフィは笑って話した。
「大変なんだよね」
「もう頭がガンガンしてね」
「それも鈍くて」
「身体もだるくなって」
「他のお酒の二日酔いも辛いけれど」
「ワインはね」
こちらはというのだ。
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