八条学園騒動記
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第五百四十三話 目玉焼きとハンバーグその一
目玉焼きとハンバーグ
この時ポルフィは学校から帰って晩ご飯を食べていた、妹のミーナも一緒でキャベツをベーコンとくたくたになるものに。
ハンバーグを食べていた、ミーナはそのハンバーグについて兄に話した。
「あの、ハンバーグってね」
「やっぱりこれだよね」
「ええ、上に目玉焼き乗せてね」
見れば二人のハンバーグはそれぞれ目玉焼きが乗せられている、大きさは五百グラムは優にあるものだ。しかも一人辺り三枚ある。
「こうして食べるのがね」
「一番美味しいよね」
「そうよね」
「誰が考えたのかしら」
この食べ方をとだ、ミーナははフォークとナイフで切ったハンバーグと目玉焼きでご飯を食べつつ話した。
「一体」
「ビスマルクだよ」
ポルフィもそのハンバーグを食べつつ答えた。
「あの人だよ」
「あのドイツの」
「そう、鉄血宰相のね」
「あの人だったの」
「あの人ハンバーグ好きで」
それでというのだ。
「卵も好きでね」
「組み合わせたら美味しいと思ってなのね」
「それで食べてみたらね」
「美味しくて」
「そうして食べる様になったけれど」
それでもというのだ。
「広まってね世間に定着して」
「私達も食べているのね」
「そうなんだ」
「そうだったのね」
「ビスマルクって当時としては大男でね」
「どれ位だったの?」
「百九十超えていたんだ」
それだけだったというのだ。
「今の連合じゃ平均だけれど」
「昔だったら」
「そう、当時のドイツではね」
「背が高かったの」
「その方で」
それでというのだ。
「大食漢だったんだ」
「体格に相応しく」
「それで生牡蠣を百個とかゆで卵を十個とか」
「今の連合だと普通の食事量にしても」
「当時の欧州ではね」
ドイツのあったこの地域ではというのだ。
「大食漢だったんだ」
「そうされていたのね」
「うん、それで」
ポルフィはここでテーブルの上にあった瓶を開けてそこからザワークラフトを出した、それも食べつつ話した。
「ハンバーグも好きで」
「卵も好きで」
「そうして食べて広まって」
「私達も食べているのね」
「そういうことなんだ」
「私ビルマルクって」
ミーナはこの人物の話もした。
「何ていうか」
「どうしたのかな」
「いえ、あの人鉄血宰相よね」
「仇名はね」
「何か軍隊だ戦争だっていう」
そうしたというのだ。
「物騒なイメージあったけれど」
「実際に戦争したしね」
「そうよね」
「ドイツ統一には産業と軍隊だって言って」
「それで鉄血宰相なのね」
「鉄が産業で」
そしてと言うのだった、ポルフィも。
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