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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第二百五十話 思わぬ再会からその八

「もう現人神になっていて」
「独裁者への信仰をですね」
「強制しているから」
 信仰の自由すらない。
「しかも共和国か」
「違いますね」
「それでね」
「あの国がいいというのは」
「理屈に合わないよ」
「宗教と皇室を否定するなら」
「あと階級もね」
 ブルジョワだの資本家だの言いながらだ。
「それなら全力であの国は否定するよ」
「そうなりますね」
「だってあそこは独裁者を神様とした宗教が国教で」
「世襲で」
「階級まであるから」
「ぞれでは」
「あの国こそ全力で攻撃するよ」
 それが理屈だと思う。
「間違っているってね」
「それが、ですね」
「あそこの国は国民が支持しているってね」
「そのシステムをですね」
「それでいいって言うから」
「では日本も皇室を」
「そこは自分が支持していないとね」
 それでだ。
「国民は支持していないってなるんだ」
「国民はその人だけですか」
「つまり自分だけなんだよ」
 そうした人はだ。
「自分の思想が絶対で」
「他の人の思想はですね」
「間違っていてね」
「それで北朝鮮もですか」
「もう異常そのものでも」
 円香さんはその国の名前を出したけれどこの学園には北朝鮮の人はいないし言うまでもないから僕も突っ込まなかった。
「何でか支持していて」
「それでいいとなるんですね」
「あそこの国民の人達がどうなっていても」
「地獄の中にいてもですね」
「いいんだよ」
「おかしな理屈ですね」
 円香さんも思わず首を傾げさせた。
「どうにも」
「僕もそう思うけれどね」
「それでもですね」
「その理屈がね」
「日本では主張する人がいますね」
「うん、宗教のことから考えても」
 このことはだ。
「おかしいよ」
「無神論なら現人神もないですからね」
「しかもあそこの独裁者の能力って無茶苦茶だから」
 本当に超能力者か妖術使いだ、某幻魔大王か牛魔王か誰かと戦いに行くべきじゃないかという位になっている。
「七人の分身がいたりワープ出来たり雨を降らせたり姿を変えられたり」
「物凄いですね」
「もうネット小説の無敵主人公なんかね」
 それこそだ。
「目じゃない位だから」
「そこまでいくとそうですね」
「ネット小説の主人公もね」
 作品によるけれどだ。
「凄いけれど」
「比較にならない位ですね」
「行き過ぎたもうこのキャラだけでいいってね」
 読んでいて本気で思ったことがある。
「もう何があってもとんでもない強さと知力で一人で無傷に乗り切るから」
「そしてヒロインからはもてて」
「そんな作品があるから」 
 それでいい加減白けたことがある、あんまりにも主人公が強いとそうなることが子の時わかった。けれどだ。 
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