八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第二百四十九話 合気道をしてもその十二
「それに類は友を呼ぶで」
「酷い男と付き合うのはですか」
「酷い女だったりするから」
「同じレベルの人が一緒になりますか」
「それでね」
「そうした人にもですね」
「相手がいたりもするよ」
逆にとてもいい人に相手がいなかったりする。
「世の中はね」
「そうしたものだからですか」
「円香さんに相手の人がいても」
それでもだ。
「僕は驚かないよ」
「そうですか」
「うん、ただね」
「ただ?」
「円香さんそのことはじめて言ったね」
「はい、義和さんには」
「僕にはなんだ」
「他の人にはね」
どうかというと。
「お話しています」
「そうですか」
「留美さん達にも」
「そうだったんだね」
「もうです」
「そうだったんだ」
「文化祭直前にお付き合いがはじまって」
それでというのだ。
「八条荘で飲んでいる時等に」
「お話していたんだ」
「他の方には」
「そうだったんだね」
「文化祭に行く直前にも」
その時にもというのだ。
「お話しています」
「飲みながら」
「そうでした、では」
「では?」
「そのお話を」
ここで円香さんは僕にこうも言ってきた。
「お話していいでしょうか」
「円香さんがよかったら」
僕はこう円香さんに返した。
「それならね」
「それでは」
「うん、今からだね」
「お話させてもらいます」
「それじゃあね」
「まさかです」
円香さんは遠い目になって僕に話した。
「私がどなかとお付き合いするとは」
「思っていなかったんだ」
「最近まで。恋愛は」
これはというと。
「無縁だと思っていました」
「その無縁がね」
「実はですね」
「自分でそう思っていても」
「実はですね」
「違っていたりするから」
これがだ。
「神様のことだからね」
「神様が決められることですね」
「特に天理教じゃそう言うからね」
「天理教の神様ですね」
「教会あるしね」
僕達が今いる八条学園にもだ。
「その天理教の教えだとね」
「人と人の縁はですか」
「神様のことだから」
「神様が決めることですか」
「天理教って人と人のつながりを凄く大事に考えていて」
このことに教えのかなりの部分があると思う。
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