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夢幻水滸伝

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第百十四話 朝に急変その一

               第百十四話  朝に急変
 綾乃達太平洋の神星の者の十人は平城京の御所において鴨鍋を囲みつつ酒も飲んでいた、その中でだった。
 綾乃は大杯で酒をどんどん空けていた、シェリルはその彼女を見てあらためて言った。
「本当に酒豪ね」
「またそう言うん?」
「ええ、さっきからお酒をどんどん飲んでいるから」
「日本酒やと」
 綾乃はシェリルに飲みながら話した。
「まあいつもこんな調子やから」
「そうね、日本酒は幾らでも飲めて」
「他のお酒もやね」
「ウイスキーでボトル五本だったわね」
「それ位飲めるで」
「日本酒やと大体一升瓶五本か」
「六本空けられるで」
 綾乃は笑ってメルヴィルに答えた。
「毎日」
「ほんま凄いな」
「綾乃ちゃんは今平城京におる星のモンで一番の酒豪やな」
 施は確信を以て言い切った。
「間違いなく」
「そやろか」
「絶対にそや」
「下戸はおらんけど」
 羅も言うことだった。
「ここまでの酒豪になるとな」
「私だけなん」
「絶対にそや」
 トウェインも言い切った。
「日本酒はアルコール度は普通にしても」
「それを六升はない」
 到底とだ、リーも言った。
「まさにうわばみだ」
「日本の妖怪やん」
「この大和にある三輪大社に祀られている蛇神かも知れない」
 桜井の方にあるこの社だというのだ。
「そこまでかも知れない」
「私そこまでなん」
「でじゃ飲み比べで負けたことはあるか」
「そういえばないわ」
 綾乃の記憶にある限りではそうだった。
「私も」
「そやな」
「そう思うと私は今ここに集まってる星の子で一番の酒豪なん」
「ダントツやな」
 芥川も綾乃に話した。
「ほんまに」
「そやねんな」
「それでな」
 芥川は綾乃にさらに話した。
「他の三極もやろ」
「エカチェリーナちゃんとタゴール君もやね」
「酒豪やねんな」
「エカチェリーナちゃんスピリチュアルボトル一本空けるで」
「うわ・・・・・」
 綾乃の今の言葉にだ、一同言葉を失った。
 そしてだ、アレンカールが唖然とした顔でこう言った。
「スピリチュアルってアルコール度九十七位よね」
「あれやろ、火を点けたら燃えるっていう」
「殆どアルコールの酒やろ」
 メルヴィルとトウェインも言った。
「そんなえげつない酒でな」
「普通に飲んだら喉焼けるらしいな」
「あれ飲んだら漢やとかな」
「酒屋でそんな煽りの宣伝してたな」
 羅と施も言うことだった。
「恐ろしい酒やったな」
「寒いロシアやポーランドで飲む」
「そんな酒をか」
「普通に飲めるのね」
 リーとシェリルもどうかとなっている。
 
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