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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第二百四十八話 剣道家その六

「しない」
「そう決めているんだね」
「元々私は浮気や不倫は嫌いだ」
 そうしたものはというのだ。
「それは裏切りに他ならない」
「相手の人に対する」
「そう考えていたが」
「これからはこれまで以上に」
「しない様にな」
「心掛けていくんだね」
「そして心身、学業も剣道もな」
 そうしたことでもというのだ。
「鍛錬を続けてだ」
「彼氏さんの想いに相応しい人になる」
「そうなりたい」
「そう聞いたらね」
 僕が留美さんの言葉を聞いて思ったことはというと。
「留美さんに会ってるかな」
「私にか」
「うん、そう思ったよ」
 このことは実際にだ。
「留美さんは元々いい意味で求道だからね」
「いい意味でなんだ」
「これが変な奴だと」
 ネットでよくいる奴だ。
「自分のルールは絶対でね」
「他人はだな」
「そうした奴いるから、何か色々他人にはああしろこうしろって言って」
 特に創作でだ。
「肝心の自分にはね」
「徹底して甘いか」
「その他人への厳しさを」
 自分への甘さと表裏一体のだ。
「求道と勘違いしている」
「それはクレーマーだ」
「それに過ぎないよね」
「そうした奴は何でもない」
「何処にでもいるからね」
 そのクレーマーと呼ばれる様な人達はだ。
「自分では求道と思っていても」
「大きな間違いだな」
「本当にね」
「クレーマーに過ぎないな」
「だって自分にはね」
 それこそだ。
「とことんまで甘いから」
「自分は絶対でだね」
「それで相手には色々強いるのは」
 最悪新人いびりまでしだす、こうした奴が創作のサークルにいるとそのサークルは確実に駄目になる。
「悪い意味での求道か最悪」
「クレーマーだな」
「そうした類なんだよね」
「そうなるな、だが」
「留美さんはだね」
「まず自分に厳しくないとだ」
 それこそというのだ。
「何にもならない」
「そうだよね」
「剣道をしていればそうあるべきだ」
「そうだよね、けれどだよね」
「剣道をしていてもな」
「そうでない人いるよね」
「剣道をしていても捻くれていて弱い者いじめが好きで底意地の悪い奴がいた」
 聞いただけでかなり性格が悪いことがわかった。
「陰口と告げ口が大好きで吝嗇でだ」
「絶対に付き合いたくないタイプだね」
「今高校で有名な嫌われ者というが」
「僕が知ってる奴に似ているけれど」
 中等部まで八条学園にいたけれどあんまりにも嫌われたので高等部は別の高校に行ってそこでも嫌われている奴だ。
「奈良にもそんな奴いるんだ」
「その様だな、将来は確実にだ」
「碌な奴になっていないね」
「チンピラが関の山だ」
 そのなるものはというのだ。 
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