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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第二百四十七話 恐ろしい病達その六

「沢山の人が死んだあるし」
「三国時代もそうだしね」
「あと五代十国の時もあるが」
 それでもというのだ。
「この時代はまだましだったある」
「戦乱の時代でもだね」
「そうだったあるが」
「中国でも革命になると」
「沢山の人が死ぬあるから」
「フランス革命もなんだ」
「おかしな革命なのは事実あるが」
 水蓮さんもこのことは同意だった。
「それでもある」
「沢山の人が死ぬことは革命としては」
「残念だけれど普通ある」
「嫌な普通だね」
「私もそう思うあるが事実ある」
「革命では沢山の人が死ぬ」
「明治維新はずっとましだったと思うある」
 今回の文化祭のテーマのこの革命はというのだ、明治維新は世界から見れば革命になるとのことだ。
「三万しか死んでいないあるな」
「戊辰戦争とか入れてね」
「国土は殆ど傷付いていないあるしな」
「そうなんだよね」
 確かに長州征伐とか今僕自身が言った戊辰戦争があってもだ。
「あくまで武士同士、軍隊同士の戦いで」
「日本の戦いあるな」
「他の国は違うからね」
「普通に街や村が巻き込まれるある」
 勿論そこにいる人達もだ。
「それである」
「大勢の人が死ぬよね」
「日本以外では街イコールお城あるよ」
「城塞都市だからね」
 このことは三国志を読んでいるとすぐにわかる、これは欧州でもアラビアでも同じだ。むしろ日本の様な城下町の方が珍しい。
「だから戦いになれば」
「街も巻き込まれるある」
「自然とそうなるね」
「だから戦いになるとある」
「街の人達も巻き込まれるから」
「大変な数の人が死ぬある」
 武士だけでなく一般の民衆の人達もだ。
「そうなるある」
「そうだよね」
「そう、そしてある」
 水蓮さんはさらに話してくれた。
「軍隊もすぐに略奪するある」
「大抵の国でそうだよね」
「中国でも欧州でもそうだしね」
 三十年戦争とかもう滅茶苦茶だった、挙句には略奪や放火をしないことを保証するから金を出せなんていう軍勢制度が出来た。
「アメリカでもね」
「一般の民衆を攻撃することすらある」
「あったね」
「だからあるよ」
「革命になれば」
「沢山の人が死ぬある」
 そうなるというのだ。
「それが普通あるからな」
「だからフランス革命でもだね」
「百万、当時のフランスの人口の十七人に一人位あるか」
「大体それ位だったかな」
「それだけ死んでもある」
 確かに大勢でもというのだ。
「革命なら普通ある」
「そうなるんだね」
「私はそう思うある」
 こう僕に話してくれた。 
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