八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第二百四十七話 恐ろしい病達その七
「とにかくあるよ」
「革命は死ぬものだね」
「そうしたものある、そしてその中からあるな」
「ナポレオンが出たんだよね」
「そうあるな」
「あの人も時代が生んだのかな」
「そして時代を変えたあるな」
「そうなるね、それで幕末の人達も」
ここで僕は日本に話を戻した。
「激動の時代だからね」
「出て来たあるな」
「龍馬さんは」
この人はというと。
「土佐の変わり者かな」
「それで終わったあるか」
「お金持ちのボンボンのね」
武士としては位は低かったけれど実家はかなり裕福だった、だから龍馬さんも江戸に剣術の遊学に出られたのだ。
「それでかな」
「そうあるか」
「どんな人生歩んだか」
「わからないあるか」
「この人の場合はね」
「変わり者あるか」
「剣術で身を立てていたかな」
北辰一刀流免許皆伝だったからだ。
「あの人は」
「そういえば剣道強かったあるな」
「うん、拳銃持ってたけれど」
こちらの方がいいと言ってだ。
「それでもね」
「そっちの達人だったあるな」
「それで強くて」
それでだ。
「身を立てていたかもね」
「平和だったらそうしていたあるか」
「江戸でね」
「土佐ではないあるか」
「あの人位は低かったじゃない」
「郷士だったあるな」
「武士は武士でも」
実家が裕福でそれで名字帯刀を買ったとのことだ、武士になることはそれだけで大変名誉なことであるからだ。
「身分は低かったからね」
「実家は実質商人だったあるな」
「高知の豪商だったよ」
「そうあるな」
「そう、けれどね」
それでもだったのだ。
「武士でもあって」
「武士としてはあるな」
「そうだったからね、龍馬さんの藩は」
「土佐藩あるな」
「知ってるんだ」
「幕末では基本ではないあるか」
水蓮さんの返事は真面目なものだった。
「龍馬さんの藩は」
「そう言われるとね」
「そうあるな」
「うん、龍馬さんが土佐藩の人ってことは」
そのことはだ。
「有名だね」
「そうあるな」
「そう、そして」
「土佐藩は上下関係は厳しかったあるな」
「それも基本だっていうんだね」
「藩士が威張っていたあるな」
「龍馬さんが主人公の作品だとそうだよね」
もう大抵の作品でだ。
「藩主の人を頂点として」
「山内容堂さんあるな」
「あの人はあの人で事情があったけれど」
そしてこの人なりの考えがあった。
「それなりに名君だったし」
「悪役であることが多いあるが」
「結構日本の階級って流動的だったし」
昔の教科書で言われていたことと違っていてだ。
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