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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第二百四十七話 恐ろしい病達その四

「天然痘はね」
「その病気だけはあるな」
「あったからね」
「奈良時代に流行したあるな」
「そうそう、それでね」
 奈良時ぢ亜の流行でだ。
「沢山の人が死んでね」
「その災厄を見てあるな」
「大仏を造ったんだ」
「奈良のあれあるな」
「あの時宮中でも流行して」
 天然痘は公平に人の命を奪う、恐ろしいまでに。
「藤原氏の四兄弟もね」
「その人達もだったあるな」
「もう全員ね」
 それこそだったのだ。
「死んだんだよ」
「とんでもない流行だったあるな」
「そうなったこともあるし」
「天然痘は、あるな」
「凄くね」
 それこそだ。
「それでこのクラスでもね」
「紹介されているあるな」
「そうなんだ」
 実際にだ。
「これはね」
「そうあるな」
「それで牛痘が入って」
 佐賀藩のお殿様が最初に実行してみたらしい。
「やっとだったんだ」
「日本も天然痘がなくなったあるな」
「そうなったんだよ」
「いいことあるな」
「本当にね、それまで沢山の人が死んで」
 それでだったのだ。
「助かっても顔にあばたが一杯出来たから」
「疱瘡の後あるな」
「歌舞伎でもそうした登場人物いたし」
 それでそうした細工もして舞台に出るのだ。
「醜いとか言われて大変だったそうだよ」
「特に女の子だとあるな」
「そうみたいだね」
「それが、あるな」
「なくなったから」
 それでだ。
「そこからも人口が増えたんだよ」
「いいことあるな」
「うん、本当にね」
「そうあるな、ただある」
「ただ?」
「私としてはやっぱり結核あるな」
 水蓮さんは僕に目を顰めさせて話してきた。
「あの病気が一番怖いあるよ」
「ここで紹介されている病気だと」
「高杉晋作さんが好きあるが」
「結核で死んでるからね」
「僅か二十八歳あるよ」
 目楚顰めさせたまた僕に言ってきた。
「若過ぎるある」
「本当にそうだね」
「今だと助かったあるな」
「絶対にね、というか結核は栄養状態が悪いとなりやすいから」
「それで、あるな」
「かかる以前かもね」
 結核になる前からだ。
「そもそも」
「そうあるか」
「そう、だからね」
 僕は水蓮さんにさらに話した。
「高杉晋作さんも今だと」
「長生きしていたあるか」
「結核にそもそもならないで」
「そう思うと残念あるな」
「まあ今あの人がいても活躍出来たかは」
 このことはというと。 
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