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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第二百四十七話 恐ろしい病達その三

「何かね」
「志士の人達も幕府の人達もあるな」
「結構そうした人いたんだ」
 女好きの人がだ。
「龍馬さんも結構、だったってお話があるし」
「このクラスだから言うあるが」
 水蓮さんはここで僕に言ってきた。
「あの人梅毒だったあるな」
「それは確かなこと言えないけれどね」
「そうしたお話があるあるな」
「結構言われてるよ」
 坂本龍馬梅毒説はだ。
「芹沢鴨さんにもあるしね」
「新選組の初代局長あるな」
「あの人にもあるし」
 酒乱で有名な人だけれどだ。
「あの時代このクラスで説明されている通りにね」
「梅毒の人が多かったあるな」
「遊郭からね」
「吉原とかあるな」
「うん、それでね」
「梅毒の人多かったあるな」
「それでね」
 その梅毒のせいでだ。
「死んだ人も多いからね」
「どの国も同じあるな」
「梅毒ってどの国でも多かったね」
「中国でもだったね」
「皇帝が死んだという話もあったある」
 清代の皇帝で同治帝という人だ。
「どうも実は違ったらしいあるが」
「梅毒じゃなかったんだ」
「天然痘だったみたいある」
「梅毒も天然痘も斑点出るからね」
「それであるよ」
「間違えられたんだ」
「けれど十九歳で死んでるある」 
 子供の頃に皇帝になってだ。
「それで梅毒は、ある」
「ちょっとないよね」
「梅毒で死ぬには十年かかるあるな」
「ここに書いてある通りね」
 潜伏期間や症状の進行があってだ。
「それで十九歳では」
「ないあるな」
「何か昔の梅毒は結構進行が早かったらしいけれど」
 このことも説明に書かれている。
「それでもね」
「普通はないあるな」
「それじゃあね」
「まず違うあるな」
「天然痘についても書かれているけれど」
 幕末の日本にはまだこの病気が存在していた。
「これでもね」
「結構な人が死んでいるあるな」
「牛痘がなかったから」
 これはジェンナーという人が発見している。
「それでね」
「日本でもあるな」
「その頃はね」
「天然痘で死んでいたあるな」
「中国と同じかな」
「確か中国でもあるよ」
 水蓮さんのこの国もというのだ。
「まだ天然痘はある」
「怖い病気でね」
「存在していたあるよ」
「そうだったね」
「天然痘は本当に怖い病気ある」
「日本って疫病にはあまり縁がなかったけれど」
 気候と風土のせいらしい、熱帯程暑くないし山の多い国土で各地域が比較的分けられていて川の流れも急だ。しかも島国で他の国とは完全に岳絶している。 
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