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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第二百四十六話 ビロードその六

「あの人色々なお話があるから」
「それでなのネ」
「うん、だからね」
 まさにそれでだ。
「はっきりとはね」
「言えないのネ」
「そうなんだ」
「じゃあ幕末や明治でもお空飛んだ人ハ」
「あとは江戸時代後期にグライダーみたいなの造った人はいたみたいだね」
 それで空を飛んだらしい、少しの間でも。
「まあ鳥人間コンテストみたいな」
「ああした感じデ」
「そんな人もいたらしいけれど」
「幕末や明治でハ」
「まだ気球もね」
 これもだ。
「日本ではなかった筈だよ」
「そうなのネ」
「まあそれがね、飛行機が出来たら」
 それからはというと。
「陸軍も海軍も飛びついて」
「それでなのネ」
「今に至るんだ」
「航空自衛隊も出来たのね」
「うん、そうだよ」
 日本の空を守るこの組織もだ。
「出来たんだ」
「そうなのネ」
「帝国陸軍の航空隊と帝国海軍の航空隊が合併する形で」
「海軍モ?」
「そうだよ」
「確か空軍ハ」
 ジューンさんは考える顔になってこう言った。
「陸軍から航空隊が独立しテ」
「空軍になったよね」
「合衆国空軍もそうだシ」
「そうだね」
「他の国の空軍モ」
「それが日本では事情が違って」
 陸軍も海軍もかなりの規模の航空隊を持っていたからだ、どちらもどれだけ航空機が好きなんだという位製造と開発そして運用に熱心だった。
「海軍も入ったんだ」
「そうなのネ」
「陸軍だけじゃなくテ」
「二つの組織のミックスなのネ」
「航空自衛隊のはじまりはね」
「何か複雑そうネ」
「そういえばそうだね、それで」
 二つの組織が合併した形だからだ。
「海軍出身の人がトップになったり」
「将軍になったノ」
「航空幕僚長にね」
 あの源田実さんだ。
「なった人もいるよ」
「本当に一緒になってたのネ」
「今は独自のカラーが出ているけれど」
「かつてはなのネ」
「陸軍と海軍のね」
「ミックスだったのネ」
「そうだったんだよね」
 こうジューンさんに話した。
「こんな空軍なかったと思うよ」
「普通は陸軍から出てるかラ」
「それが日本だとね」
 航空自衛隊はだ。
「どっちも強力な航空隊があったから」
「そっちの人達をどっちも入れテ」
「出来た組織なんだ」
「ううん、合衆国はネ」
「違ったよね」
「空軍が出来たのは大戦後デ」
 第二次世界大戦後だ。
「ずっと陸軍航空隊だったのヨ」
「それが空軍になったね」
「他の国もそうデ」
「それが日本はね」
 このことはだ。 
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