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八条学園騒動記

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第五百三十一話 二人だけとなりその十一

「ですが」
「それでもですね」
「日本も国益が絡むと」
「その時はですね」
「しっかりと中央政府に反発しますね」
「そういえば最近は」
 マリアも新聞やネットで見て知っていることだ。
「日本はよくです」
「中央政府の政策に反対していますね」
「それがです」
「トラップさんとしてはですか」
「いいことだと思います、何でも反対はよくないですが」
 それでもというのだ。
「反対すべきことは反対する」
「それはですね」
「いいことです」
「そうなのですね」
「連合は各国の権限はです」
 まさにというのだ。
「守られるべきです」
「そうなのですね」
「はい、それでも市民の暮らしにいいのなら」
「中央政府の政策もですね」
「いいと思います」
「そうなのですね、私は政治的には」
 それはというと。
「特にどちらでもです」
「各国政府でも中央政府でも」
「いいです、選挙には必ず行きますが」
 それでもというのだ。
「いいと思った政策や政党にその都度です」
「賛成されますか」
「そうした考えなので」
 だからだというのだ。
「別にです」
「各国政府寄りでもですか」
「中央政府寄りでもです」
 そのどちらでもというのだ。
「ないです」
「そうなのですか」
「政治は」
「そうですか。ですが選挙は」
「必ず行っています」
 尚連合では選挙に投票しないと罰金を取られる、これは市民の義務であるから参加しないといけないという考えから来ることだ。
「そうしています」
「それはいいことですね」
「罰金も」
 これもというのだ。
「払いたくないですし」
「だからですね」
「ですから」
 それでというのだ。
「必ずです」
「選挙にはですね」
「行ってです」 
 そうしてというのだ。
「投票しています」
「それはいいことですね」
「それが政治ですね」
「はい、投票することが」
 まさにこのことがというのだ。
「それ即ちです」
「政治ですね」
「それを行えば」
 それでというのだ。
「全く違いますから」
「選挙に行くことで」
「たかが選挙ですが」
 行って票を入れるだけだがというのだ。 
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