八条学園騒動記
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第五百三十一話 二人だけとなりその五
「対応が必要です」
「そうですね、本当に」
「さもないと」
それこそというのだ。
「財産を守れないですから」
「市民の財産を」
「市民の財産、安全を守ることが行政ですね」
「その通りですね」
「その為の政治ですから」
連合の普遍的な考えだ、ここから惑星そして星系から国家の話になる。
「そこは絶対にです」
「恐竜や獣から市民を守ることも」
「そして市全体でも」
「それが出来ないでは」
「もう政治の意味がないですね」
「そんなことが出来ない行政府はリコールすべきです」
そして新たな政府、つまり政権を置くべきだというのだ。
「即刻」
「そしてですね」
「新たな政権を選ぶべきです」
トラップはマリアに自分の考えを話した。
「その時は」
「その為の選挙ですし」
「はい、よくない政府は」
「是非ですね」
「選挙で選ばない」
「それが大事ですね」
「そしてよくないことをすれば」
それが今話されているケースだった。
「その時はです」
「やはり同じですね」
「選挙で選ばない」
「よりよい政府を選ぶべきですね」
「民主政治ですから」
連合はどの国も民主主義国家である、これは地方行政も同じで選挙によってそれが為されているのだ。
「ですから」
「選ぶべきですね」
「専制政治ではないので」
連合でこうしたシステムの国家は存在しない。
「そして独裁国家でも」
「独裁国家ですね」
「サハラにある様な」
「そういえば今のサハラも」
「オムダーマンもティムールもですね」
マリアは連合で言われていることを話した。
「独裁国家といいますか」
「その色彩が強いですね」
トラップもこう言った。
「どうも」
「そうですね」
「ああしたシステムの国家もです」
「連合ではないですね」
「ですから」
それ故にというのだ。
「ある意味簡単です」
「よくない政府は選挙で選ばない」
「よりよい政府を選ぶ」
「そうすればいいですね」
「そうすれば」
「ひいては錦鯉も守れますね」
「自分自身の財産も」
しっかりとした政府ならというのだ。
「それが出来ます」
「左様ですね」
「はい、若し酷い政府だと」
「その時はですね」
「最悪治安もインフラも崩壊し」
そしてというのだ。
「西晋末期の様になりますね」
「確かあの頃の中国は」
中国三国時代の王朝だ、三国志演義ではお世辞にもいい役とは言えない司馬懿の司馬氏の王朝である。
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