| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

八条学園騒動記

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第五百三十一話 二人だけとなりその二

「こうしてです」
「亀も見てですね」
「しかもあの亀はイシガメです」 
 この種類の亀だからだというのです。
「余計にいいですね」
「亀も色々な種類がいますし」
「すっぽんは少し違う気がします」
 この時代でもよく食べられている。
「そしてワニガメやマタマタは」
「そうした種類の亀は」
「外見的にも生態も」 
 その両方でというのだ。
「日本のお池には」
「合わないですね」
「そんな気がしますので」
 だからだというのだ。
「イシガメで、です」
「尚更いいですか」
「そう思います、それにマタマタ等は」
「かなり食べますね」
「ワニガメも。しかも大型ですので」
「鯉もですね」
「襲って食べかねないので」
 だからだというのだ。
「ですから」
「あまり、ですね」
「よくないです」
「日本庭園にいてですね」
「鯉等と飼うことは」
「イシガメは小さくですし」
 ワニガメ等と比べると相当に小さい。
「お口もそうで」
「気質もです」
「大人しいですね」
「ですから日本のお庭にもです」
「合いますね」
「はい、日本の庭園には」 
 その亀達を見つつ言う、彼等は池の周りやその中にある岩場に出てそこで甲羅干しをしてくつろいでいる。
「イシガメですね」
「確かに風情がありますね」
「ですから」
 それでというのです。
「いいですね、鯉と並んで」
「鯉もですね」
「鯉ですが」
 またこの魚について話すのだった。
「先生はどう思われますか」
「私は、ですか」
「はい、どういったお魚と」
「中国や日本のお魚で」
 実際に地球での原産地は中国である。
「お池や川でも多くいて」
「多くの星の多くの河川でいますね」
「そしてよく食べられもです」
「しますね」
「これがまた美味しい」
 この時代も鯉はよく食べられる、ただ美味しいだけでなく栄養価も高いので人気のある淡水魚の一つである。
「私も好きで」
「そうですね、食べるにあたっても」
「鯉はいいお魚ですね」
「はい、そして」
 そのうえでとだ、マリアは話した。
「こうしてです」
「鑑賞にもですね」
「使われますね」
「そうしたお魚ですね。伊勢神宮等では」
「日本の第一の大社ですね」
「この国の皇室の社ですから」
 二人が勤務している八条学園のある国のというのだ。
「それだけにです」
「鯉もですか」
「池や川に見事な鯉達が多くいますが」
 その鯉達はというのだ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧