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夢幻水滸伝

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第百五話 鹿に気をつけつつその九

「今はな」
「無理ですか」
「ああ、しかし綾乃ちゃんとな」
 それにとだ、幸田はさらに話した。
「他に占い師や巫女さんとかな」
「神職にある星の人達に集まってもらって」
「そうして聞くとな」
 そうすればというのだ。
「わかるかもな」
「では」
「おう、ちゃんとな」
 そこはと言うのだった。
「世界を統一した時にな」
「そうして神々に聞いてですね」
「調べような、その危機が何かわかったら」
 その時はとだ、幸田はさらに話した。
「後はな」
「その危機を解決出来ますね」
 チェチーリアが言ってきた。
「左様ですね」
「おう、何せおいら達はその為に来てるだろ」
「この世界に」
「それならな」
「その危機を解決出来ない筈がないですね」
「そうなるだろ」
 そうした理屈にというのだ。
「だからな」
「危機が何かわかれば」
「絶対にな」
 その時はというのだ。
「全員で力を合わせてな」
「世界を救うのですね」
「そうだよ、それでおめえさんにもだよ」
 幸田はアマードにさらに言った。
「頑張ってもらうぜ」
「僕に出来るでしょうか」
「出来るから星のモンなんだろ」
 幸田は自信のなさを露わにするアマードに笑って返した。
「そうだろ」
「ですが僕は」
「そう言うけれどや」
 モンテロッソがここでアマードに言った。
「自分はほんまにや」
「出来てるかな」
「実際成績優秀で力持ちで」
「動き鈍いよ、体育をしても」 
 その時はというのだ。
「足は遅いし瞬発力も跳躍力もないし」
「それでかいな」
「グズでノロマだからね」
「それは個性やろ」
 モンテロッソはあくまでこう言うのだった。
「自分の」
「個性なんだ」
「頭と力がよくて」
 それでというのだ。
「素早さがない」
「そうした個性だっていうんだ」
「何でも祖国やとずっといじめられたんやったな」
「うん、動きが鈍過ぎて」
 そのせいでというのだ。
「学校じゃね」
「それで棟梁がやな」
「はじめて僕を褒めてくれて」
 アレンカール、彼がというのだ。
「それで頑張ってるけれど」
「それや、というかブラジルにおってその頭と力誰も褒めんかったんかいな」
「サッカーとかしててあんまりにも鈍くて」
「それが目立ってかいな」
「うん、どん臭過ぎるって言われて」
 それでだったというのだ。
「本当にね」
「誰からもかいな」
「褒められなかったよ、家族は違ったけれど」
「家族はやな」
「お父さんとお母さんとお兄ちゃんはね」 
 その彼等はというのだ。 
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