八条学園騒動記
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第五百二十八話 お見合いの前にその十二
「やはりです」
「自分が正しいと思っていて」
「そしてです」
「ああしてですね」
「暴走してです」
「そうした存在になっていますね」
「クレーマーも迷惑ですね」
ミンチンはマリアに言った。
「まことに」
「はい、お店にとっては」
実際にとだ、マリアは答えた。
「もう何といっても」
「万引きやお店の中で暴れる行為もですが」
「クレーマーもですね」
「コンビニやスーパーの人達にとっては」
ミンチンのかつての教え子にはそちらに就職している人もいて彼等から話を聞いていて知っているのだ。
「本当にです」
「迷惑ですね」
「そして一緒に住んでも」
「そうした人はですね」
「一緒にいてよくないので」
そうした生活になるからだというのだ。
「よく見極めて下さい」
「しっかりしているだけでなく」
「それを人に強制してです」
「暴走までする様な人とはですね」
「一緒にならない方がいいです、若し先生がそうした人を更正出来るなら」
「押し付け等をですね」
「それならいいですが」
「そうでなければ」
「その自信がおありでないなら」
それならというのだ。
「止められて下さい」
「その辺りの見極めもですね」
「大事です」
「そうですか、では」
「はい、そのことも」
「頭に入れておきます」
そうしてお見合いするとだ、マリアはミンチンに答えた。そのうえでお見合いに挑むことを決意したのだった。
お見合いの前に 完
2019・6・16
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