八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第二百三十八話 キーウィ入りのカレーその十三
「カレーは美味しいね」
「そうなんですよ、私達もです」
居合部の娘も言ってきた。
「乗馬部のカレー食べましたら」
「美味しかったんだね」
「凄く」
そうだったというのだ。
「これはいいと」
「ライバルも認める位に」
「そうでした」
「それはこちらも同じで」
ジョーンさんも言ってきた。
「居合部のカレーを買いまして」
「食べたらだね」
「美味しかったです」
そうだったというのだ。
「とても」
「やっぱりライバルとしても」
「はい、そして」
ジョーンさんは僕にさらに話した。
「負けられないとです」
「余計に思ったんだね」
「そう思いました。ただ」
「ただ?」
「卑怯なことはしませんわ」
このことはきっぱりと否定してきた。
「何があっても」
「ルーやご飯に何か入れるとな」
「そうしたことはスポーツマンシップに反しますわ」
「それはね、もうね」
「論外ですわね」
「漫画じゃないんだから」
スポーツだと審判買収とかラフプレイとかだろうか、こんなことはスポーツマンシップに反する行為だ。
「したらね」
「駄目ですわね」
「武道はです」
また居合部の娘も言ってきた。
「そうしたことはです」
「したらね」
「どれだけ怒られるか」
「剣道でも柔道でもね」
「スポーツマンシップではないですが」
「武道は道だからね」
「その道に反する様な行為は」
全く、という言葉だった。
「してはいけないです」
「若ししたらね」
「どれだけ怒られるか」
それこそという言葉だった。
「わからないです」
「居合部の先生からも」
「うちの先生そうしたことには厳しいですから」
「確か居合の達人だよね」
「八段の。それでお心も」
今話しているそちらのこともというのだ。
「とてもです」
「備えていて」
「本当に武道に反する様な振る舞いにはです」
「厳しい人だね」
「ですから」
それでというのだ。
「絶対にです」
「居合部もしないね」
「私達も居合してますし」
武道のそれをだ。
「しないです」
「それがいいね」
「何かボクシング部で他人の部の出席を出席している分まで全部欠席にした奴いたそうですが」
「ああ、それ中学の時だよ」
僕の同級生の話だ。
「大渓って奴でね」
「そればれて、ですね」
「部を即刻追い出されてでね、学年一の鼻つまみ者になって」
「今はこの学園にもいないですね」
「高校は兵庫で一番悪い高校に行ってるよ」
一番柄の悪い学校にだ。
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