八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第二百三十八話 キーウィ入りのカレーその十二
「だからね」
「それで、ですわね」
「カレーね」
「もう一杯ずつですわね」
「いただくよ」
「ではお金を」
「そう、お金がないとね」
このことは言うまでもない。
「買えないからね」
「何もかも」
「だからですわね」
「物々交換なら」
僕はここでこうも言った。
「それはね」
「ないですわね、日本では」
「多分何処にもないよ」
農家では農作物の交換はあるけれどそれでもお金はちゃんと使っている、貨幣経済がない社会ではないのだ。
「流石にね」
「そうですわね」
「うん、だからね」
今もだ。
「お金払うから」
「それでは」
こうしてだった、僕はもう一杯ずつカレーを食べた、するとだった。
流石にお腹一杯になった、それでジョーンさんに笑って言った。
「もうね」
「お腹一杯ですわね」
「そうなったよ」
「四杯も召し上がったので」
「ご飯一杯位でもね」
カレーだと少ない。
「けれどね」
「四杯となりますと」
「ご飯四杯だから」
お椀でだ。
「流石にね」
「お腹一杯になりますわね」
「そうなったよ、さっきケバブも食べたし」
「結構召し上がってますわね」
「文化祭の時はね」
どうしてもだ。
「色々屋台が出てね」
「日本の文化祭では」
「うちの学園でもね」
他の学校でもそうらしい。
「それでね」
「屋台が出ますと」
「食べ歩きしたくなって」
それもどうしてもだ。
「そうなってね」
「食べるのですわね」
「そうなってね」
それでだ。
「今みたいにね」
「お腹一杯までですわね」
「食べてるよ。特に今年は」
八条荘の管理人としてお給料も貰っているからだ。
「お金もあるから」
「余計にですわね」
「お金の心配もなくて」
屋台での食べ歩き位何でもなくなっていてだ。
「それでだよ」
「召し上がってますのね」
「うん、多分まだね」
今はお腹一杯でもだ。
「すぐにお腹が減るから」
「また召し上がりますのね」
「そうなるよ」
こうジョーンさんに答えた。
「絶対にね」
「そうですのね」
「この文化祭の間ね」
「ではまたこちらにも」
「来るかもね。美味しかったから」
僕はジョーンさんに笑って答えた。
「またね、その時はね」
「ご馳走させてもらいますわ」
「宜しくね、しかしキーウィが入っていても」
僕はまた言った。
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