八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第二百三十七話 占ってもらってその十三
「それでもですよね」
「そうしたことを言わないでね」
「ただ動物園反対を言うなら」
「無責任ですよね」
「そして」
「自己満足よ」
エルザさんはまたこう言った。
「それも酷い」
「自己満足の中でも」
「周りに害を及ぼすなら」
「悪質な自己満足ですね」
「ええ。それで一つの生きものが絶滅したら」
「本当に無責任ですね」
「しかもそうした人は」
エルザさんは僕にさらに言った。
「責任を取らないから」
「あれこれ反対するだけで」
「代案も出さなくて」
「出しても何か」
「全然駄目なのばかりで」
もう理想論というか妄想だったりする、トラストミーとか腹案があるとか言ってそれでもということもある。
「それで」
「どうにもならないですね」
「しかもこうしたことを言う人は少ないけれど」
「声は大きいんですよね」
「大声で言い募るから」
その少数のおかしな人がだ。
「その意見が通る」
「そうなりまりますね」
「そしておかしくなる」
「そういうのおかしいですよね」
ブロンソン君はエルザさんに言ってきた、日本語だとやっぱり先輩には敬語となっている。
「どう考えても」
「ええ、オーストラリアでも」
「例えばある程度毒蛇を殺さないと」
オーストラリアは有袋類だけでなくこちらも多い。
「大変なことになる」
「そうですよね」
「けれど動物愛護とかで」
「毒蛇を殺さないと」
「噛まれて」
オーストラリアの毒蛇は猛毒を持っている種類が多いことでも知られている、当然噛まれると命の危険がある。
「死ぬから」
「だから多過ぎると」
「厄介」
「それなのにですよね」
「そう、あと海も」
こちらもだ。
「我が国は鯨大好きだけれど」
「捕鯨反対の急先鋒で」
言い出したのはアメリカだけれど今やアメリカよりも遥かに強力に言う国になっている、シーシェパードやグリーンピースも一緒だ。
「それで日本ともですから」
「鯨も増え過ぎたら」
「環境によくないですね」
「ある程度食べないと」
当然人間がだ。
「駄目と思う」
「姐御はそうですね」
「ええ。それで君は」
「僕もですよ、日本に来てから」
「そうしたこともわかったのね」
「鯨を食べたら駄目とか」
そうした考えはというのだ。
「科学的根拠がないと」
「鯨が増え過ぎてですね」
「自然環境によくないから」
魚やプランクトンを大量に食べる鯨が増え過ぎると海の環境によくない、そういえば日本の童話で鯨が魚を食べ過ぎるから神様が鯱に鯨を食べさせる話があった。
ページ上へ戻る