夢幻水滸伝
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第百二話 大社の中でその四
「だからな」
「脂肪が多くてもなの」
「考慮してな」
「二十五だと」
「そんなものじゃないのか?あちきが思うにな」
「それじゃあ」
「あと少し位太ってもいいか」
その程度だというのだ。
「それで栄養バランスを考えてな」
「食べて行けばいいのね」
「これからもな」
「というか我が国の肥満は」
人陰星マイケル=ギンズバーグも言ってきた、保安官の服と帽子を身に着けたフェアリーであり空を蜻蛉の羽根で飛んでいる。アメリカケンタッキー州出身で実家はかなり大きな牧場でありこの世界の職業は牧童、持っている神具は驚異的な威力を誇るワイアット=アープの拳銃だ。
「他の国から見れば異常みたいね」
「異常も異常で」
アライグマを思わせる模様の狸人の女だった、着ている服は欧州の魔法使いの服と中国の道士の服を合わせた感じだ。人壮星ジェーン=アンダーソンだ、アメリカニューイングランド州出身で職業は道士であり神具は地中を自由に進める土竜爪だ。
「本当に言われるから」
「実際凄かでごわす」
北原も自分の印象を正直に述べた。
「太り過ぎの人が多過ぎでごわす」
「いや、日本人を観たら」
ミニーはこう述べた。
「日本人がスリム過ぎる様な」
「そうっすね」
セリューもミニ―の言葉に頷いた。
「日本人は痩せてる人が多過ぎるですよ」
「そうでごわすか」
「私から見たらそうっす」
「私から見ても」
ミニーはさらに述べた。
「どうにも」
「痩せ過ぎっすよ」
「そうでごわすか」
「アメリカの肥満は」
ヴォネガットも北原に話した。
「深刻なのは確かですが」
「日本はでごわすか」
「あと韓国もその様ですね」
「痩せ過ぎでごわすか」
「僕結構世界各国を旅行してますけど」
ギンズバーグも北原に話した。
「中国やメキシコ、オーストラリア、ブラジルは太ってる人多いです」
「そうでごわすか」
「日本よりも遥かに」
そうした状況だというのだ。
「欧州もですよ」
「あっちもでごわすか」
「イギリスとかドイツとかイタリアとか」
こうした国々はというのだ。
「ロシアも女の人は太りますね」
「あそこは太った方がいいでごわしたな」
「寒いですし」
「防寒の為にもでごわしたな」
「あっちは太ってる方がいいってされてるんですよ」
「頼もしいとも思われるでごわすな」
「もう日本の女の人よりもですよ」
ロシアの女の人達はというのだ。
「ずっと太ってますよ」
「そうでごわすな」
「そうした国々と比べますと」
「日本はでごわすか」
「相当に痩せてますよ」
そうした状況だというのだ。
「日本人全体を見ますと」
「そうでごわすか」
「膝まで脂肪が垂れ下がっているとか」
元々は中国唐代で安史の乱を起こした安禄山がそれだけの肥満だったと言われてからの言葉だったという。
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